憧 憬 の 轍
2017年10月4日 今夜は十五夜
惑星は恒星の光を反射して浮かび上がる。
恒星から遠く離れた惑星ほど見つけ難いのはそのためだ。
何万光年の距離と時間を超えて届いた光がどんなに弱々しいものだったとしても、
惑星はその光を受けて漆黒の闇に浮かび上がる。
今夜は十五夜。
中秋の名月は期待できそうにない。
懸念事項の初期型XL125のヘッドライトが
“月明り”並みに闇を照らしてくれるようになる事を望んでいる。
今日は水曜日ながら旧友スパーキー・シゲアキの都合に合わせて電気のお勉強を少々。
結局CB90用の日本電装製オルタネーターコイルを使いきれず、
ヘッドライトの点灯以外は問題のない国産電機製コイルに戻す事にした。
ヘッドライトに使うLEDバルブに合わせて交流を直流に整流しなければならない。
旧友とはありがたいもので、オイラが何をヤラカシているのか分かっているらしい。
見たこともないような部品で整流すると言う。
さらにトンチンカンな質問にも冷静に答えてくれる。
用意してくれたのはこんな部品
で、こんなモノを作ってみた
早速取り付けて点灯試験、といきたいところだが
ライトケースの中に詰め込んでいた配線類を整理し直さなければならない。
試験だけでも、という気持ちもないわけではないが、
様々な試験的作業工程で追加したり変更した配線もいくつかある。
何よりも配線そのものをスリム化して無理なくケースに収める事を目的に切り離したままだ。
1975年頃、バイクのヘッドライトにはハロゲン球さえ使われていなかった。
特に6V車は「ホタルのケツ」と言われるほど暗く頼りないヘッドライトが一般的だった。
そんな時代のバイクにLEDなんて付けていいのか?
そう言った事を考えないわけではないが発電能力に問題を抱え、
新しい部品も手に入らないとなれば躊躇する事ではない。
まだ水曜日だというのに週末の作業の事ばかり考えている。
もちろん天気が良ければ走りたい。
しかし早くヘッドライトの問題も解決したい。
それにしても“ヘッドめくりの刑”とはよくぞ言ったもので、
昨年のMVP『林道2号』こと特攻隊長は“全バラの刑”だった?
いわゆる極刑だった訳だ。サンちゃんことS氏は身元引受人ってか?
この週末、編集長のMVP候補暫定1位が決まったら、
彼にはまた“供述調書”を綴ってもらうことにしよう。
編集長には申し訳ないが、
忙しくも楽しい週末が待っているような予感に月見どころではない。