憧 憬 の 轍
2018年3月21日 日影曲線を直線で描く日
3月の中旬を過ぎたばかりなのに南方からは例年より早く桜の便り。
今年は夜桜を見に行きたい。
夜桜ばかりでなく、花びらが花冠(がく)を離れる瞬間が観たい。
曜日や祝祭日に関係なく仕事をしているが、
世間一般的には春分の日。
加えて時期的にも忙しくはないので、
先週末にヘッドライトの不調で戻ってきた初期型XL125の状態を確認する。
配線の一部に手を加えているので、
まずはLEDバルブを外し、
直接バッテリーに繋いでみた。
下向きが点灯しない。
安物の中華製LEDバルブだったのでバルブ自体は「まぁ、こんなモンだべ」。
点灯を確認出来た上向きで原因究明と対策に取り組む。
中華製LEDは当初から試験的な選択で、
最終的には少々高価でも信頼できるメーカーの製品を使いたい。
上向きは点灯するが・・・
下向きは点灯せず
下向きが点灯しないがとりあえずバルブは問題無し。
となれば配線やスイッチが原因だろう。
ライトケースの中は本来配線類で混雑しているが
バルブの放熱を考えて別体のケースに移してある。
LEDバルブのために給電ラインに割り込ませたコンバーターは
ケースの内側に貼り付けてあったが、
外してみると4本の配線の1本が外れている。
どうやら振動で・・・、ではなくハンダ付けが不完全だったようだ。
反省! いや猛省だ!
コンバーターの配線は4本ともハンダ付けし直し、
振動対策としてケース内に吊り下げてみた。
コンバーターは吊り下げてみた
点灯試験
初期型XL125の一次コイルからは3本の出力ラインがあり、
点火用とバッテリー充電用、
そしてヘッドライトに電力を供給している。
ヘッドライト用のラインだけに不具合がある原因がつかめない。
同型のコイルを探しているが入手できる見込みは絶望的だ。
それゆえの苦肉の策ともいえるLEDバルブだった。
技術は飛躍的に進歩し機械を変える。
「人の手で作られたもの」も正確には
「人の手で作られたコンピューターやロボットで作られたもの」だ。
そして「修理」の意味と「部品交換」はもうすぐ同意語になるのかもしれない。
以前、古くなって出力の落ちたコイルを
巻き直して再生する記事を雑誌で何度か見たことがある。
間違っても自分がする作業とは思えなかったが、