憧 憬 の 轍
2018年8月26日 類は友を呼ぶ
処暑を過ぎて、
暑いと言っても一時期ほどでなくなった。
残暑が無いまま秋を迎え、
気付けば冬がすぐそこまで来ているような年が続いたが、
今年は秋を楽しめそうだ。
編集長のGB250も特攻隊長や「林道1号」のT氏のXLR250Rも
主要な純正部品はほぼ欠品状態になって久しい。
大手の中古車チェーンなどが、
いち早く情報を得て買い占めたと言う噂が真実味を帯びて聞こえる。
欠品で手に入らなければ中古部品を探すか他車の部品を流用するしかない。
そんな状況下でタケチちゃんマンことS氏のXLR250R-BAJAの
最低限の修理が終わろうとしている。
社外品のブレーキレバー
純正部品に交換
ウインカーステーは曲がっているか折れているか
ウインカーを直しただけで見た目が違う
このバイクでS氏はかつてインドからヨーロッパ各地を走り回った。
実走距離約80,000㎞。
そしてその後、
ろくなメンテナンスもせずに現在に至ったようだ。
素人メカニックながら、
もう一度本気でこのバイクを走らせたいなら
フルオーバーホールしなければならないと伝えてあった。
S氏はひとつの思い出として可動状態で側に置きたいだけ
との事だったので修理は最低限だった。
キャブレターやエギゾーストパイプなどを整備して
エンジンはとりあえず動くようになったが、
ブレーキやサスペンションなどは手を付けていない。
ディスクローターの減り具合やブレーキキャリパーの状態などを見れば、
本来なら金も時間も手間もかかる作業をしなければならない。
たまにエンジンをかけて庭先を走り回るくらいなら
これでいいだろうと言う話だったが・・・。
手を付けなければならない部分は山ほどある
このスタンドも何とかしないと・・・
8月12日の「ひとつ目の災難」、
ギタリストT氏のホーネットも着々と部品が集まっている。
現時点で最も問題なのはヘッドライトステーだ。
トップブリッジと三又で挟み込む納まりや、
ステーを通り抜けている配線やワイヤー類などが交換作業の邪魔になる。
さらに入手したステーには少々の狂いがあって修正に難儀しそうだ。
このステーをきれいに修正できないとヘッドライトの光軸が狂う。
光軸調整に苦労した経験のある者にとってはアタマの痛い問題だ。
着々と集まっている補修部品
このケーブルや配線類が邪魔になる
ギタリストT氏の肋骨の都合で力仕事は出来ない。
そしてヘッドライトのステーを外すためには
トップブリッジを外さなければならない。
次の週末まで楽しみは採っておくことにしたが、
車検時の無慈悲とも言える光軸検査を考えると慎重な作業が要求される。
ネットオークションのおかげで中古部品は入手しやすくなったが、
どんな状態の車両から外した部品なのかが問題だ。
事故車から外した部品は自ずと何か問題を抱えていると思わなくてはならない。
さらに“使い物にならない”物を堂々と売りに出す
無神経な出品者も少なくない。
T氏はパンク寸前だったレギュレターをメーカー純正の新品で入手した。
これはまさに大正解!
電装関係の部品は何の前触れもなく壊れてしまう。
夕刻、今日もそろそろ帰ろうかと思っているところに「林道1号」のT氏登場。
多忙な中を夜な夜なバイアルスだと思っていたイーハトーブを
修理していたらしい。
左側だけが点滅しなかったウインカーは
原因がヘッドライトケースの中にあった。
いわゆる結線不良だった訳で古いバイクにはよくあるトラブル。
ヘッドライトの配線も似た様な状態だったとか。
「ちゃんとハンダ入れて直します」と言うメールは送信時刻が22時台。
クラッチの繋がり具合が気になるらしいが、
彼ならきっとその原因も近々に見つけるだろうと思った。
8月最後の週末は二日酔いの気怠さと目まぐるしく変わる天気の中で、
ダラダラと終わってしまった。