憧 憬 の 轍
2017年12月22日 放物線の頂点=冬至
明日から少しずつ日が長くなってやがて春に、
そして夏が来るのだと思えば少しだけ前向きな気持ちになれる。
ここのところ問題連発だった『林道1号』の
XLR250R-BAJAの事を整理しておかなければならない。
結果的には運良く入手することが出来た純正のピストンセットで組み直して
一件落着となる予定だが、
多分近々に何かをヤラカスだろう『林道2号』のためにも、
さらにタケチャンマンことS氏の“実走80,000KmのBAJA”のためにも。
このエンジン=MD17EはFTR250にも使われていたが、
XLR250Rに使われているものとではギア比やキャブレターだけでなく
各部の部品自体が違っていることも分かった。
“ひとつの賭け”として入手したFTR250用のピストンピンは
長さが少々短かったが径は同じだった。
それは同型エンジンでもピストンの形が違うと言う事だ。
手元にあるのはピストンピンだけだが当然ボア×ストロークは同じなので
修理の選択肢がひとつ増えたと思った。
下がFTR250用のピストンピン
ピン径は同じ
作業場に集まるメンバーのバイクはほぼすべてがいわゆる“絶版車”だ。
旧JIS規格の部品が使われている車種もある。
スペアや代用品を確保できなければ安心していられないバイクばかり集まっている。
ライダーの年齢を考えれば当然のことかもしれない。
中には“とにかく昔のバイクが好き”な者もいるけど・・・。
そんなことを考えながら新しいピストンを組み込む。
ふと気がつけば日付が変わりそうな時刻だ。
好きな事をしている時間はどうしてこんなに短く感じられるのか不思議だ。
シリンダーボルトは規定値まで絞めた
ヘッドはトルクの抜けを確認してから
明日からの週末、
シリンダーヘッドをサンドブラストし、塗装も済ませる予定。
出来ることならバルブ類も組み込んで腰上全てを仮組までしようと思っている。