憧 憬 の 轍
2017年7月2日 焦燥感
半夏生。
やっと夏らしくなる予感と今年も半分が終わってしまったと言う焦りにも似た気持ち。
そして気が付けば秋の気配が近づく。
今年こそは・・・、何度そう思って7月を過ごしてきただろう。
今年初めての真夏日。
風を心地良く感じる。
こんな日はバイクのためにあると言いたげに
編集長も『林道2号』も朝からそれぞれショートツーリングへ。
悪友のKENとタカのジャミフレンズは下北方面まで出かけて
GSの4km手前でガス欠したとか。
そして自分はと言えば昨夜の悪行が祟って二日酔い。
それはあらかじめ予想していたので
『林道1号』のクランクケースカバーの修理を手伝いや
サンちゃんことS氏のKSRⅡの修理に手を付けることにした。
『林道1号』ことXLR250R BAJAのクランクケースカバー
下部のクラックを補修するにあたり、
選んだのはGM-8300と言うエポキシ系接着剤。
耐熱性、耐油性に優れた金属の補修や接着に最適の
“先進のエポキシ系パテ”とパッケージに謳っている。
クラックの位置から、
また見た目にも内側から補修するために
クラック部分をリューターで彫り込み、周囲を荒らして盛り付ける。
クラックはこの位置 内側をリューターで彫り込む
説明書を読む限り、
主剤と硬化剤の混合比率を注意しなければならないようだ。
混合比は10:1 主剤5g 硬化剤は0.5g
加熱すれば2時間程度で完全硬化するようだが作業場の室温は29℃。
そんな環境で80℃~100℃で2時間なんて考えたくもない。
「まぁ、急いでも仕方ねぇべ」って事で明日まで放置する事にしたが、
3時間ほど経ってから触れてみるとベタつきはなかった。
次の週末を待たずにヒマをみてカバーを組み付け、
とりあえずオイルを入れてみようと思う。
付属のヘラで施工 パッケージも面白い形
一方、サンちゃんことS氏のKSRⅡは
ミッションオイルを抜いた瞬間にエンジン解体決定。
金属粉の混じった銀ギンギラギラのオイルがバットを満たしている。
クランクケースカバーを外しキックレバーを動かしてみる。
その後クランクケースを割るためにシリンダーを外そうとした時、
最も見たくないものを見てしまった。
このエンジンはピストン周りに縁がないのか? 暴れまわったピストンピンクリップの破片
2ストロークオイルのタンクは満タンに近い。
最初に外したカバーに組み込まれているオイルポンプを見ると
二股のツメの片方が欠けていた。クランクシャフトに入るピンも折れていた。
原因はオイルポンプ ギンギンギラギラ~、オイルが光る~
全てのギヤを外して油洗し、傷や欠損が無い事を確認した。
オーバーサイズのピストンやオイルポンプの
在庫がまだ残っている事を祈りながら今日の作業終了。
『林道2号』のXLR250Rはデコンプからのオイル漏れが
一応止まっているようだがシールの交換は必須だし、
編集長のCLUBMANもマフラーから怪しい音が聞こえる。
本格的な梅雨を前に懸念事項テンコ盛りの週末だった。