高揚感


憧 憬 の 轍





201848日 高揚感

 
 
  桜の開花予想はさらに早まった、と思ったら寒の戻り。


春を思わせるのは土手のフキノトウくらいのものだ。


満開の咲き誇る桜も美しいが僅かな風にはらはらと散る桜もまた美しい。


桜吹雪の並木道を駆け抜けてみたい。


黒いアスファルトに散った花びらは地上の花筏だ。


それを蹴散らすように舞い上げながら走りたい。



 
やらなければならない事は少なくない。


まずは昨年から気になっていたシリンダーヘッドからのオイル滲みを解消するべく


ボルトの締め直しから。


先月の末には初期型XL125クラッチ交換で


クランクケースをパッカーンとやったが


今回はシリンダーヘッドカバーをパッカーンだ。


早めのオイル交換が功をなしてヘッドの内部にオイルスラッジは見当たらなかった。



イメージ 1
 
ヘッドカバーをパッカーン                    


イメージ 2
ヘッドカバー裏側
 
整備マニュアルではシリンダーヘッドの締め付けトルクは2㎏f・mと指定されている。


10本のうち2本が明らかにトルク抜けしていた。


締め直しでオイルの滲みが止まらないようなら


ガスケットを交換しなければならないが既に純正部品は手に入らない。


専門店がリリースしている高価なメタルガスケットか


海外サプライヤーの安価なものを選ぶか、


いずれにしても近々に用意しなければならない。


スパークドアドバンサーはグリスを入れ直し


ポイントや点火タイミングも調整し直す。


イメージ 3
規定値まで締め直す 精密なトルクレンチが欲しい     


イメージ 4
スパークドアドバンサーに残っていた古いグリス
 
シリンダーヘッドカバー下部から滲み出たオイルを拭き取るためにマフラーを外した。


幸いにもマフラーフランジの錆はワイヤーブラシで落とせる程度だったが


4個並べてみると1個だけ違う事に気が付いた。


光の加減で錯覚しているのかと思ったがやはり違った。


おそらくCB系の他車の部品だろう。


この車両を貰い受けた時、


錆だらけだったフランジをサンドブラストし、


メッキではなく耐熱塗料を吹いた事を思い出す。


あれから8年経って気が付いた事だった。
 
イメージ 5
間違い探し ひとつだけ大きさが違う              


イメージ 6
重ねてみると歴然とした違い
 
 
ブレーキパッドの残量を確かめるため前輪を外す。


同時にブレーキフルードも交換する。


まだ透明感は残っているが新品に比べればやはり濁っている。


キャリパーからのフレード漏れはないようなので


今回、ブレーキは解体しない。


パッドも使用限界までは幾分余裕があるようだ。


サポートも忘れずにグリスアップ。


イメージ 7
ブレーキフルード交換 写真だときれいに見える     


イメージ 8
パッドの残量は約5
 
 
ドラム式の後輪はライニングの残量確認だけでなく、


ブレーキダストの除去やスプロケットのフィキシングボルトのメンテナンスなどで、


ある意味で前輪よりも手間がかかる。


ブレーキカムも残っていた古いグリスを拭き取り新しいグリスを塗る。


ライニングの残量は約4㎜だったのでこのまま使う事にする。


イメージ 9
クリーニングを終えたリアブレーキ一式              


イメージ 10
ライニングの残量は約4
 
1975年製、


すなわち43年前のバイクを今後、


いつまで走れる状態で維持できるのか?


ポイント点火でキャブレター仕様、


アナログだらけだから面白くも興味深いだけでなく、


自分のような素人でも何とかなっている。
 


最近、「予防」と言う言葉の意味が分かったような気がする。


何事も「転ばぬ先の杖」だと言う事も。


それだけ歳をとったと言う事なのだろうが、


まだまだマヌケな自分に嫌気がさす事然りの毎日だ。


イメージ 11
フィキシングボルトの穴もクリーニング             


イメージ 12
グリスを塗り直して組み立てる
 
 
今回はスイングアームも外して解体してみる。


8年前に初めて解体した時、


錆で固着が激しく、


ボルトを叩き抜くとセンターカラーと共にブッシュやシールまで一体化して外れた。


細目にグリスを注入してきたつもりだが、


少しでも錆が発生しているようなら早めの対処が必要だ。


異音が出てからでは手遅れと言う事も少なくない。


イメージ 14
外したスイングアームとボルト                  


イメージ 13
古いグリスを洗い流す 幸いにも錆はない
 
写真は撮っていないがステムもハブベアリングに  もグリスを入れ直した。


後は光軸調整のためにヘッドライトのブラケットの修正が残っている。
 


『林道1号』ことT氏は多忙な日々が一段落したようで


気がかりだったXLR250R-BAJAのメンテナンスと


昨年末に手に入れたTL125の試走。


このTL125はバイアルスだと思っていたが


実は“バイアルスのタンクを付けたイーハトーブ”だったことが先日判明した。


この話は少々長くなりそうなので、また後日。


イメージ 15
グリスアップ祭り? シフトレバーのシャフト          


イメージ 16
走れ~、実はIHATOVOだったTL125
 
 
編集長は明日からしばらく不在。


某国で“ちょっと振り向いてみただけの異邦人”になるらしい。


大魔神O氏も九州地方で「異邦人」ならぬ「異郷人」しているようなので、


皆さん、お土産を期待して帰りを待ちましょう!!!




編集長でーす!
ちょっくら一週間ほど留守にしますよろしくです
プーンサップでお宝探しが楽しみです♫
イメージ 17