憧 憬 の 轍
2018年11月18日 無知の知
北海道では初雪が観測されたようだが平年よりも2週間以上遅かった。
受け入れるしかない。
少々勉強したつもりでもやっぱり電気についてはパッパラパーのままだ。
単相だの三相だの、半波整流だの全波整流だのと分かったようなことを言っても所詮は試験前夜の「一夜漬け」レベル。
バイクの事はひと通り分かっていたつもりだったが恥じ入るばかりの週末だった。
初期型XL125の1次コイルの発電力不足と12v化を考え、CB125のコイルを流用する計画はまだ前途多難と言わなければならない。
全ては電装関係の知識不足が原因なのだが、来春までに絶対に何とかしてやろうと意気込んでいると作業場の外で聞きなれない排気音が・・・。
やって来たのはC72
“越冬隊” に入隊志願?
“聞きなれない排気音“の正体はC92ブラザース(兄)の昭和40年代の軽トラックのものだった。
荷台に積まれていたのはHONDA C72。
1957年に発売されたC70の後継モデルだ。
C70は元祖月光仮面の劇中で使われた事が知られているがC72は電装の12v化や潤滑方式の変更や圧縮比の変更によって出力を20psに向上させ、1960年に発売された。
そう言えばC92ブラザース(弟)からはこのC72を作業場の越冬隊に加えてほしい、と言われていたことをすっかり忘れていた。
そしてそれが今日だった事も。
それくらい初期型XL125の電装系の事でアタマがいっぱいだった・・・、なんて見え透いた言い訳のひとつも言ってみたくなる。
独特なプレスハンドルの形状
リアウインカーの形もC92とは違う
「寺社仏閣」病の患者にはたまらない1台が越冬隊に加わった。
近々に大魔神・O氏が某オークションで入手したCS92の部品を持ってくることになっている。
このC72を見てどんな反応を示すのか?
今から楽しみだ。
やはりエンジンもデカい
フェンダーの幅も広い
11月も半ばを過ぎた。
雪こそ降りそうにはないが、また春を待つ季節が始まった。
雪さえ積もらなければ・・・、路面が凍っていなければ・・・、とは言っても実質的なバイクの季節は終わった。
それは年末に向けて何かと慌ただしい季節の始まりでもある。
作業場に整列した(させられた?)バイクは今日現在、待合室や治療中を含めて16台。
さらに俗に言う「寺社仏閣」デザインのHONDA 車が常に作業場のどこかにいるが、「寺社仏閣の墓場」と言われないようにしなければならない。
目指すの『趣味の再生工房』なのだから。
ところで公私ともに忙しそうな「SMオヤブン」の猿軍団は越冬隊に入隊希望なのだろうか?
それならば志願書に署名捺印の上、メンバーの承認を得なければならない。
「墓場」にはしたくない
「猿軍団」は越冬隊?
「来るものは拒まず、去る者は追わず」。
自らの意志によって集まるのだからこそ、そこに生まれる秩序や規律。
もちろん明文化されたものがある訳もない。
各々の中に生まれた意識が「仲間」を形成する。
冬を目前にして思う事は少なくない。
去年の春よりも、2年前の春よりも、もっと楽しい春が来ることを願ってまたひとつ、週末が終わる。