乞い願わくは厄払い


憧 憬 の 轍



201891日 乞い願わくは厄払い



 

立春から数えて210日目、

稲の果時期を意味する雑節と覚えていたが、

台風の襲来する時期でもあり

農家や漁師にとっては厄日として認識されてきた。
 

風を鎮める豊年祈願と盆踊りが融合したものだと知ったのは最近の事、

伝統的なものの来歴を探るのも楽しい。  
 


 
 
秋風を感じるようになってから空模様が怪しい日が続いている。

それでも作業場に集まるメンバーの勢いは変わらない。

「カッパ着てツーリング行ぐべぇ!」と言い出すタワケ者まで現れる中、

二葉の写真が物議をかもしたのが4日前。


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83日の記事に載せた1枚                 



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同じ日に写したもう一枚
 

上の写真はサンちゃんことS氏が近所のオッサンから貰い受けることになったC92で、

エンジンに打刻されたナンバーから1961年式と判断していた。

現在、住宅のレストア(?)に忙しいS氏は、

玄関わきの飾りにでも・・・程度のノリだったようだが、

「バイクは走ってこそナンボのモノ!」

と常々言っている作業場メンバーに感化されて「嫁入り先」を探す事になった。

いわゆるレストアのためのスポンサー探しなのだが、

この話を小耳にはさんだ「寺社仏閣病」の

末期症状でお馴染みの大魔神O氏が黙っていられるはずがなかった。
 
 
2013629日、

悪友のKEN津軽地方から仕入れて来たC92はエンジンをフルレストアし、

フレームは当時の雰囲気を残すようにと錆を残したままコンパウンドで塗装面を磨いた。

(☆月光仮面になりたくて☆参照)

読み返してみるとそのブログの最終日に書かれていたのは・・・。


「それでは諸君! 


小雪の舞い散る頃に『再生プロジェクト 其の2 続・月光仮面になりたくて』


でまた逢おう!


その日まで さらばぢゃ!!!」

 

 

我ながら…、何と言う事を書いてしまったのか! 


まさかこんな形で「其の2 続・月光仮面になりたくて」


を始めることになるなんて、夢にも思わなかった。

 

物議の発端はマフラーの形状、


角断面の俗称「モナカ・マフラー」と「鞍型シート」、


そしてライトカウルにHONDAのバッジが付いていない事から


初期型の可能性あり、と言った雑談からだった。

 

初期型のエンジンには通称「煙突」


と呼ばれるクランクケース・ブリーザーが付いている。


その後、C92C92とマイナーチェンジされ、


Ⅱ型以降はシリンダーヘッドにブリーザーが設けられている。

 

当初の予定ではタケちゃんマンXLR250R-BAJAを引き取りに、


一緒に来るはずだったサンちゃんことS氏と相談して、


雪が降る前に「嫁入り」のはずだった。


タケちゃんマンXLR250R-BAJAをこちらから届けて、


帰りにC92を軽トラックに積んで帰って来ると言う


暴挙が直ちに画策されたのは言うまでもない! 


三下り半を叩き付けた嫁を帰したその足で、


別な嫁を連れてくるようなトンデモネェ計画だ! 


しかし、この手の連携にあたって


作業場に集まる連中の動きはヘタな軍隊やテロリストどころではない。


極悪非道な女衒か、オメェら? 

(セクシャル・ハラスメントを感じた方にはこの時点で心からお詫び申し上げます)


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80,000㎞走行のBAJAはお帰り               


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代わりに来たのはC?92
 

 

ところが…、貰って来た嫁には煙突もなく、


モナカ型のマフラーも右側だけで、


負圧式のキャブレターやカムシャフトカバーに


フィンがない事などからⅣ型のようだ。


この型に詳しい92ブラザース(弟)によれば


他にもⅣ型の特徴が見られるらしい。

 

悪友のKENや「樵の巨匠」も気になって見に来たらしいが、


初期型でなかったことが分かって


夜あたりは酒の肴にされている事だろう。


 

エンジンの載せ替えや部品の混在が珍しくない車種だけに、


それでもまだまだカラ騒ぎは続きそうだ。



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右側は「モナカ」だったが…          



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左側は丸形

 

 

イメージ 7

「煙突」は付いていない            


イメージ 8

キャブレターは負圧式 Ⅳ型でしょう