厄日



憧 憬 の 轍  



2019年4月14日  厄日



大型連休を間近に控えて慌ただしさを感じるのは、平成から令和への改元の影響も少なくないような気がする。

そして寒暖差の大きい天候に風邪気味で体調が芳しくない。

思い起こせば2017年の1月、インフルエンザで病院のお世話になった。

内科を受診したのは実に17年ぶりの事で「バカは風邪をひかない」と言うのは本当じゃないかと思っていたが、この頃は年齢のせいかそうでもないようだ。

 

 




こんな日くらいは自宅でゴロゴロして過ごそうか・・・、なんて考えはしたものの熱がある訳でもない。


ただ鼻水とクシャミでオーバーフローしたキャブレターみたいな状態だ。


3台体制」の内の2台、CT105Hのキャブレターの調整と初期型XL125の発電不足を解消するための、少々無理を押しての作業だった。


それでも作業が成功なら無理をした甲斐があると言うものだが、結果は両方とも失敗だった。


またしても迷宮入り。

 

CT105Hのキャブレターについては、細かいことを考えようとするたびに鼻水が垂れてきてティッシュペーパーの箱が手放せなかったし、他社種のステーターコイルを流用した初期型XL125は始動性こそよくなったが発電量は相変わらず3000rpmまで回してやっと6Vを超える程度。


12V化なんて夢のまた夢だ。


いつもなら次の手段を考え出すところだが鼻をかむのに忙しい。

 

「悪友のKEN」はSR500とモンキーを、編集長はCS90で今年初のお散歩ツーリングに出かけた。

 
 
イメージ 1

まずはガソリン入れて・・・出動前の編集長         


イメージ 2

どうやらこのスロージェットがクセモノ? CT105H

 

 

それなら自分は乗らないまでもCB400FXL250Rのエンジンをかけてみようと新しいガソリンを買ってきたが、今度はバッテリーが・・・。


XL250Rこそはキックスターターなのでエンジンはかけられるが、5回もキックしたらブッ倒れそうなのでやめた。


体調のすぐれない日は何をやってもうまくいかない。


失敗から立ち直る気力もないので今日は早仕舞い決定! 


一番効きそうな“麦のクスリ”でも飲んで早めに寝ようと思う。

 
 
 
 
閑話休題 時計の話

先週、二次電池を交換したものの不調だった愛用の腕時計の裏蓋を再び開けた。

相変わらずの“電気パッパラパー”が挑戦してはイケナイ領域だったのかもしれない・・・。

とは言えやっちまったからには成功か廃棄処分か。

パッパラパーが考えられるのは二次電池とキャリバーの接点不良くらいの事しかない。

もう一度電池を入れ直し、細心の注意を払って絶縁体(赤いシート)を敷き直し、固定しているプレートをビスで留める。

このプレートを外す際にビスの締め込みが緩かったような気がしたので今回は一本ずつキッチリ締めた(たった2本だけど・・・)。

その後5日経つが問題なく動いている。


インジケーターのボタンを押す度に最大の蓄電を示している。

 

 

 

こんな事を書きたかった訳ではない。


書きたかったのはSEIKOのダイバーズウォッチの裏蓋のデザインが、葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を象ったものだと某時計マニアから知らされた事だった。




イメージ 3

御存知、葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」  


イメージ 4

そう言われてから見ると・・・

 

 

『おぉ、正しく・・・』と思うか、『えっ、そうなの・・・』と思うかは見る人次第だろうが、日本が世界に誇るSEIKOに相応しいデザインだと思う。


さすがSEIKO、やってくれる!

 

某時計マニアによれば、この裏蓋に憧れてダイバーでもないのに買い求める人もいるのだとか。


1980年代、「陸サーファー(おかサーファー)」と呼ばれる、サーフィンなんて出来もしないのにサーファーを気取った偽サーファーが跳梁跋扈していた。


ならばダイビングなんてやる訳でも無いのにこんな時計を買い求めるのは「陸ダイバー」か? 

単なる葛飾北斎のファンと言う事もありそうな気がする。

 

この時計を購入した時、本来はTAGHeuerのダイバーズウォッチを買うつもりでいた。


直前に「TAG Heuerのクウォーツは電池と耐圧パッキンの交換で毎回15,000円程度かかる」と知人から聞いて、それならばと選んだSEIKO AGSだった。


「電池交換不要」がうたい文句だったが、実際は2次電池が約10年で寿命を迎える。


シチズンのソーラーも捨てがたく、迷いに迷った末に選んだ記憶がある。

 


以来30年以上、左腕の一部だった。


不調な間、ステンレスケースのクロノグラフをかけていたが重さに肩が凝るどころか肩が抜けるかと思った。


習慣的な事とは言え、僅か数十グラムがこんなにも違和感を産むなんて考えた事も無かった。



イメージ 5

電池の交換くらいでやめておけばいいものを、こんな道具まで・・・ 


イメージ 6

俺はどこに向かっているんだろう?