蟻の歩み

憧 憬 の 轍




2019512日 蟻の歩み



 
「花見」と言えば一般的には桜だが、もちろん桜だけが花ではない。

連休の終わり頃から目に付くようになったのは菜の花だ。

「ナタネ」と言う呼び名に馴染み深いのは、この地方で主に栽培されているのが「キザキノナタネ」と言う品種だからだ。

畑一面を黄色に染めて揺れる小さな花もまた美しい。

 

 



初期型XL125のステーターコイルに続いてこの週末に片付けたかったYAMAHA XT-250 SEROW


金曜日(10日)に届いたアクセルワイヤーとスターターリレーを交換して『落雷魔人・M氏』の元へお帰り願うはずだったが、実はセルモーターまでイカれていた。


分解し清掃、グリスアップして単体で電源を繋いだところ、モーター自体は回ったので助かったと思っていたが、クランクを回せるほどのトルクが無い。


再度分解してアーマチュアにテスターを当てるとコンミュテーターのすべての位置で導通がある! 


すなわちアーマチュアがパンクしていた。

 
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えっ! 何?                           



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よく見るとコイルには黒く変色している線が・・・



速攻でモーターを手配したのは言うまでもない。


それにしても今回は高くつきましたねぇ~。


このSEROWを「詐欺じゃねぇか?」と言いたくなるような値段で入手した事を知っている者としては、「ロクにメンテナンスもしないからバチが当たったんだ!」と言ってやりたい。

 

 


この週末、「詐欺じゃねぇか?」と言いたくなった事案がもうひとつあった。


『ジャミフレンズ』でお馴染み『悪友のKEN』はSUZUKI GN125-F2と言う玩具を手に入れた。


2年落ちで実走行距離約2,000㎞のバイクを超格安で。


屋根付きだったが屋外の駐輪場で保管されていた車体にはそれなりの錆が目立ったが、取引額を考えればそれを問題視すること自体間違っている。

 

 

このSUZUKI GN125について少々調べてみると面白いことが分かった。


1982年に発売されたが1999年に国内販売を終え、以来中国の技術提供を受けたメーカーがOEM生産している。


構造が簡単な事もあって中国では中小規模のメーカーによってSUZUKIの許可も無く模倣したコピー車両が多く出回っているらしい。


 
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一見、普通にSUZUKIのバイク                 


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中国語・・・


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二人乗りは“双人乗座”                     


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なんとなく分かるような気もするが中国語

 

 

インターネットで得た情報によれば中国でOEM生産しているのは『大長江集団』と言うメーカーで、2006年式モデル以降は22ヶ所におよぶ改良を施したらしい。


この車両とKENの今後が楽しみだ。

 

 

一進一退、日進月歩。


しかし努力は報われる。


いや報われなければならない。



昨年8月、“畑にスライディング”した『ギタリスト・T氏』のHONDA HORNET600がおよそ9ヶ月ぶりに復活した。


車検を1週間後に控えて、駆け足の作業だった。


オリジナルの塗装までは完全に再現できなかったが、既にメーカー欠品で入手負不可能なタンクのロゴマークまで自作した。

 
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2018815日掲載分より                 


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少々色味が違うが見事に復活

 
 
 
 
 
 
 

低速を保てないCA105も疑わしいのは電装系だ。


次の週末は手配済みの新品コンデンサーに入れ替えての再挑戦となりそうだが、天気がよければ少し遠くまで走りたい。

 
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コンタクトベースを取り外し                   


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抜き出したコンデンサにはDensoの打刻

 

 


春を実感する事は梅雨を予感する事でもある。


そして気持ちだけが夏に向かって加速していく。




 

編集長に倣って今回もオマケを


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横浜町の「菜の花フェスティバル」は来週末だが花は既に見頃。


畑の向こうに陸奥湾下北半島まで見える場所もあるが車では行けない。


バイクなら行けるけど、人出の多いときは歩いて行きましょう。