微力ながら

憧憬の轍

2019年11月24日  微力ながら

かつて所属していた某団体のシニアクラブ(OB会)から「首里城復興に向けて寄付のお願い」と題した文書が届いた。

 

沖縄県民ならずとも、思わず声を発してしまった首里城正殿が焼け落ちる映像が忘れられない。

 

これまでに沖縄を何度も訪れ、沖縄に馳せて来た思い。

 

かけがえのない友人も少なくない。

 

恥ずかしい限りの額だが、何かの足しになってもらえれば・・・。

 

 

 

 

HONDA XL125K2のエギゾーストパイプに使うガスケットが届いたのは17日(日)の夕方だった。

 

今回は純正部品ではない。

 

4枚セットの社外品だが機能的には十分だろう。

 

この週末が待ちきれず空いた時間に組み込んであった。

 

カムシャフトの交換に当たってポイントやガバナーも外したので、点火タイミングも再調整、さらに再始動後にカムチェーンの張り具合も調整しなければならない。

 

気温が一桁台になってしまったこの季節だが今日は朝から暖かい。

 

そのおかげかキック2回目で初爆があり、エンジンは再始動できた。

 

 

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点火タイミングの調整はアナログな方法で


          

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再始動完了

 

 

来春までに組み直したいエンジンが4基ある。

 

XL125K2のスペアになる予定のXL125sのエンジンとキャンプツーリング用のXL250Rのエンジン、さらに大魔神・O氏のCS92のエンジンと『スポカブブラザース(弟)』が持ち込んだCB92のエンジンだ。

 

思い起こせば昨年の今頃も慌ただしい予感と共に12月を迎えたような気がする。

 

プロジェクト『C92-R』のCB93のエンジンを含めると5基になるが、これは超長期戦なので今回の予定には入れないことにした。

 

こんな状態なので作業場は解体したエンジンの部品だらけで、それぞれの部品を箱に入れて分けている。

 

クランクケースだけでも仕上げてミッションを組み込まなければ、どのエンジンの部品なのか分からなくなりそうだ。

 

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部位ごとに袋に入れて箱で分けている


            

 

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CB93の部品 こんな状態が長く続くとマズイ

 

 

塗装仕上げにするとしても磨き出すにしても、まずはサンドブラストで腐食や錆だらけの表面を処理する。

 

アルミナでブラストした地は塗装仕上げには最適な状態になるが、腐食が激しいとなればパテや蠟で腐食部分を埋めなければ綺麗な仕上げは出来ない。

 

まずはXL125sのエンジンを組み直すためにクランクケースをサンドブラストし耐熱塗料で塗装した。

 

 

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とりあえずクランクケースは塗装まで


             

 

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次はカバー類も

 

 

先週末、再始動させたI氏の除雪機だが、近々にお帰り願う事になるのでもう一度エンジンをかけてみた。

 

マフラーからの黒煙が気になる。

 

水飴状に固形化した古いガソリンがタンク内部にまだ多く残っているせいだとしてもエンジンオイルが気になった。

 

やっぱり・・・、ゲージを抜いてみると規定量の2倍近い量が入っている! 

 

たまにいるんだよなぁ~、どうせ減るんだから、と規定量を無視して入れるヤツが!

 

一般的にエンジンオイルは1ℓ単位か1Qt 単位で売られている。

 

この除雪機の前の持ち主がアメリカ人だったとの事なので1Qt=946ccのボトルを買って全部入れたのだろう。

 

オイル不足で焼き付く心配はないかもしれないが、いわゆるオイル上がりの状態。

 

タンクに残っていた水飴状の古いガソリンを、あれだけ放置するくらいだからオイル交換なんてしたことも無かったに違いない。

 

当然お帰りの前にオイルも交換する事にした。

 

アメリカ製のこの除雪機、スロットルレバーにはSTOP⇒亀⇒ウサギのイラストが表記されている。

 

メインスイッチもチョークもティクラも操作方法が図解されている。

 

多民族国家らしいと言えばそれまでだが、オイルの量についても何か描いてくれたら良かったのに・・・。

 

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少ないよりは・・・と言ってもここまで入れるか? 


      

 

 

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亀やウサギ、図解だらけで言語不要な表記



 

 

耐熱塗料で塗装したXL125K2のクランクケースは2時間ほど熱を加えなければ耐熱被膜が出来ない。

 

アルミは熱が冷めるまで時間がかかる。

 

どんなに急いでも今日はクランクシャフトやミッションを組み込む時間は無いし、急いだところで何も良い事なんかない。

 

さらに今日は個人的な理由で4時過ぎには作業場を出なければならないので、次の週末にお帰り予定のI氏の除雪機のエンジンをかけてみた。

 

ところが恐れていたことが起こってしまった。

 

タンクからキャブレターに燃料を供給するラインの“水飴”は完全に除去したつもりだったが見落としがあったようで再びタンクごとキャブレターを外す破目に! 

 

明日以降、仕事の合間に組み直す事にした。

 

 

 

 

いつもなら午前中から出入りするメンバーも今日は誰も顔を出さない。

 

連休なので家族サービスかと思っていると3時頃から集まりだしていつもの賑やかな状態に。

 

『スポカブ・ブラザース(弟)』は比較的に状態の良いC92のシリンダーヘッドが手に入ったとの事で、編集長と仲良く解体作業。

 

CB92に使うために今後、加工も必要だがまずは燃焼室やバルブ周りに堆積したカーボンを除去する。

 

 

ところで、作業場のすぐ近くに1本の柿の木があり、たわわに実をつけている。

 

晴れた日には見上げる青空に映え、夕刻には夕日に照らされて美しい。

 

渋柿とは言え誰も手を伸ばさずに今日も重さで一段と枝が垂れたように見える。

 

カラスが啄ばむ前に干柿にしてくれる人はいないのだろうか。

 

 

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編集長と『スポカブ・ブラザース(弟)』の共同作業


     

 

 

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干し柿は『樵の巨匠』の得意技だった?



 

 

 

冬至までおよそ1ヶ月。

 

日増しに日が短くなっている。それでも今日のように暖かければ少しは気が和む。

 

次の週末は既に12月だ。

 

 

 

 

 

閑話休題 自助・互助・共助・公助

 

東日本大震災を機にボランティアに参加する人の数は増えているらしい。

 

日本国中が被災地と言っても過言ではない今、その力は頼もしい限りだ。

 

そして被災地には多くの支援が寄せられる。

 

また様々な種類の補助金も交付される。

 

それらは皆『復興』の旗印のもとに行われるが、復興の最終的な目的は『自立』ではないだろうか。

 

地域が自立してこそ成し遂げられる復興。

 

そう考えれば自分なりには復興の意味が少し明らかになったような気がする。

 

ただ気になるのは、補助金ありきで物事を考えてしまいがちな自治体の体制だ。