憧 憬 の 轍
2020年2月9日 真実はどこにあるのか
新型コロナウイルスの世界的な拡散が朝から晩まで報じられている。
これは既にパンデミックと言うべきじゃないかと思いたくなる。
立春と共に南下した寒気のせいで春先のようだった天候も数日前から一変して真冬日になった。
そんな中で外国人観光客(主に中国、台湾、韓国)が多く利用する宿泊施設が県内にも幾つかあるため、
怪しいデマが飛び交っている。
誰もが錯綜する情報を的確に判断できているとは思えない。
数日前から毎日、ある程度まとまった量の雪が降り、
外はすっかり雪景色だ。
そしてバイクに乗る事なんて考えようとも思わないくらい寒い。
次の週末を待たずに石油ストーブや鉄瓶の話を綴る事になりそうなので、
CS92のエンジンについて結論を出すのが今日の目的だ。
『大魔神・O氏』のガレージで春を待っているC92(初期型)と
今回預かっているCS92のキャブレターの比較も大きな課題だ。
フロートチャンバーと本体の合わせ目から滲んでいたガソリンの色から予想していたが、
ジェット類や細部の比較だけでなく大掃除をする事になってしまった。
メインジェットとスロージェットの番手がC92の物と同じだっただけでなく、
マニホールドに設けられたPJシステムの窪みも同じだ。
このPJシステムに関しては今もよく分からないままだ。
C92の時はエンジン不調の原因だったような記憶もある。
キャブレターについても初期型C92と全く同じだった。
腰下には結局、出力を上げるために施された部分は無かった。
そしてキャブレターも同じ。
残るはカムシャフトやバルブだが、
腰上まで解体して確認するまでも無くCS92に搭載されているエンジンはC92同じ11.5hpのC92E型だと判断した。
これまでに集めた情報通りピストンの形状が少々違ったり、
カム山の幅が少々広かったりしても、
それだけで出力を上げられるとは思えない。
何よりも今回入手したCS92/CS95の専用部品パーツリストにはエンジン関係の部品がない。
外装関係の部品しか記載されていない。
もしかしたらC92の部品とは違う品番のカムシャフトやバルブやキャブレターが記載されているのではないかと期待していたが、
巻頭に「詳しくはC92のパーツリストを参照」と書かれていた。
あくまでも一個人的な見解だが結論から言えばCS92はC92と同じく11.5hpだ。
同じくC92のエンジンをベースとするCS92とCB92のエンジンが共に15hpならCB92だけが名車と語り継がれる理由がわからない。
事実CB92のエンジンはCS92のそれとはまったく別物だ。
排気量を変えずにプラス3.5hpを得るために随所に手が加えられている。
自分なりの答えが見つかったのでエンジンをフレームに戻した。
エンジンを降ろした時、ギボシの固着が激しかった。
銅線の腐食部分は切除し、ハンダも付け直し。
本来の目的だったカウンターシャフトのオイルシールについてはエンジンをかけてみなければ結論が出ない。
さらに今回の補修でオイルシールが抜け出なくなったとしても、
外径が0.5㎜程大きいオイルシールを探さなければならない。
朝方は雪かきに時間を割いたものの、
予定した作業はほぼ完了。
エンジンの始動までは最初から考えていなかった。
昼頃から作業場に集まって来たメンバーの話題は突然の雪の事と相変わらず石油ストーブの事。
『編集長』はせっかく見つけた鉄瓶の錆落としをしていて、
底にヒビを入れてしまったとか!
『樵の巨匠』は先月末から再生中のAladdinの塗装作業、
『大魔神・O氏』も青いホーローのPERFECTION「大魔人3号」の修理と精力的に遊んでいる。
『大魔神・O氏』の4台目PERFECTION、
名付けて「大魔神4号」が雪の降るカリフォルニアに明日にでも届くらしい。
PERFECTION研究会の下っ端で使いっ走り会員としてはそれを受け取り、
速攻でO氏宅へ・・・は間違っても行けないので、
『樵の巨匠』の自宅兼仕事場に持ち込む事になっている。
そんな事よりも明日の早朝、5時に『大魔神・O氏』の厳命を成就しなければならない!
命に代えても寝坊できない夜が更けて行く。
眠れねぇ~よ~。