冬の始まり

憧 憬 の 轍

 

2020118 冬の始まり

 

小春日和でも午後3時を過ぎた頃には暖かさは無くなる。

 

遠くに見える山の稜線は、白く見える面積が日増しに広がっている。

 

既にストーブが必要な季節ながら、その火加減が難しい時期でもある。

 

作業場の薪ストーブ(廃材ストーブ)を新調した。

 

これまでの物よりも少々厚い鉄板で作られている。

 

その分高額な買い物だったが、長持ちしてくれる事を期待している。

 

 

 

 

日中の僅かな暖かい時間に今年最後の悪あがきのようにバイクに乗ろうとする者もいれば、

既に冬支度を始める者もいる。

 

タンクからもキャブレターからも完全にガソリンを抜いてしまうべきか否か、

またはタンクを満タンにしてキャブレターからだけ抜くべきか。

 

そんな話題に終始しているが、

乗ろうと思えばまだ乗れる。

 

路面が雪に覆われるまで毎年そんな話をしているような気がする。

 

重い腰を上げた・・・訳ではないつもりの「C92-Rプロジェクト」。

 

CB93のセンターカムチェーン式のエンジンを組み直す準備を進めている。

 

 

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ギヤ類の洗浄と点検  


                   

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クラックや欠けは見当たらない



 

関東地方のマニアが部品取りに持っていたこのエンジンを入手したのは2017年11月下旬のことだった。

 

錆だらけで、

とても再生できるとは思えないような状態だったがここまで何とか漕ぎつけた。

 

「センターカムチェーンでこそCB93」。

 

誰が言ったかは知らないが、

いつの間にか合言葉のようになってしまった。

 

 

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ひたすらギヤ類の確認


                    

 

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クランクケースに仮組してみた



 

おそらく次の週末にはボーリング加工を終えたシリンダーも届く。

 

そうなればクラッチや変速機は後回しにしてもクランクケースを閉じることが出来る。

 

CB400Fourのオイル滲みの事もあり、

この冬は結構忙しくなりそうだ。

 

「C92-R プロジェクト」と同様にゆっくりとしたペースで再生して来た『スポカブブラザース(弟)』のCB92もタコメーターギヤやカムシャフト、

シリンダーヘッドなどにおおよその目途が立ったらしい。

 

どれもこれも春に向けて秋が終わろうとしている。