復活

憧 憬 の 轍

2020年3月29日 復活

 

相変わらずCOVID-19関連のニュースばかり。

 

いつの間にか3月最後の週末、

いつもなら桜の開花予想を気にしながら

「花見ツーリング」の事など考えている頃だ。

 

年を追うごとに開花と満開が早まり、

5月の連休が花見の盛りだったのはひと昔前の事。

 

本州の最北端とは言え最近は4月半ばが桜の見頃になっている。

 

弘前の桜祭りもCOVID-19のために中止らしい。

 

露店は出ないが照明は例年通りに灯すとの事なので、

めったに見る事が出来ない光景が見られるかもしれない。

 

昨年は夜桜が見たいと思いながら結局見に行けなかった。

 

閉塞感が否めない中で見つけた、

ひとつの楽しみとして出来れば日帰り湯治もしながら行ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 

先週末、中途半端に終わった『大魔神・O氏』の

DUCATI 900ssのメーターパネルやパイロットランプの作業を終えるべく、

ガレージ・大魔神へ。

 

MHR用のパネル裏の配線の写真とインターネットで探した配線図を頼りに作業を進めた。

 

 

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これが本来のあるべき姿らしい


                 

 

 

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パネル裏の配線の処理は?



 

 

MHR用のパネルのフラッシャーのパイロットランプはL/Rと分かれていたが

今回のパネルのパイロットランプはひとつだけ。

 

左右それぞれのフラッシャーの点滅をひとつのパイロットランプで表示する。

 

だからと言って単純に左右の+側を纏める訳にはいかない。

 

いわゆる“電気パッパラパー”でも最近、

そのくらいは理解している。

 

それぞれの+側のラインにダイオードを入れ電流が一方向にしか流れないようにしなければ! 

 

ただ、どんなダイオードを用意すればいいのか分からない。

 

旧友のスパーキー・シゲアキを呼び出し相談したところ、

自分のパーツケースの中にあったダイオードで足りるとの事、

新たに部品を調達する必要もないままに作業は無事終了。

 

 

 

『編集長』のZEPHYRχはキャブレターのフィッティング部品が4月初旬に届くらしい。

 

うまくいけば次の週末の作業になる。

 

届き次第に4基のキャブレターを連結して組付けたいので、

4基それぞれを組み直しインシュレーターも外して見た。

 

Oリングが完全に潰れ、液体ガスケットを併用した跡があった。

 

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後は連結して組付け


                       

 

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赤く見えるのはクリーナーに溶け出した液体ガスケット



 

キャブレターを組付け次第に4基の同調を採り試運転してみたい。

 

そのためにも部品が届くまでに終えたい作業は少なくない。

 

オイル滲みが酷かったカムカバーのガスケットは既に入れ替えコイルも組付けた。

 

キャブレターを解体した時にフロートチャンバーに堆積していた錆の屑から予測していたタンク内部の錆を見るために『編集長』が購入したスコープはAndroid専用と言う話だった。

 

結局はWindows10でも使えた。

 

残念ながらタンク内部全体に錆が広がっている。

 

側面と底面の合わせ部分には固形化したガソリンも残っていた。

 

 

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カムカバーのガスケット交換終了


               

 

 

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タンク内部は・・・残念な事に



 

 

今後タンクは温水と洗剤で何度か洗い、

「花咲か爺」などのケミカル剤で錆を処理したうえで内部をコーティングする。

 

実装距離約40,000㎞の車体が受けていたダメージは思いのほか多かった。

 

ブレーキフルードは予想していたよりも汚れていなかったがマスターシリンダーの底には何やら黒く見えるものが・・・。 

 

さらに社外品のマフラーのバッフルも巻き直さなければならない。

 

 

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 フルードを全量交換する時に底まで掃除


          

 

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バッフル・・・、やはり空燃比が狂っていたかも?

 

 

『編集長』は7月に迎える車検に向けて新しいタイヤも既に用意している。

 

タイヤ交換のために前後輪は外す事になるので、

その際にブレーキもメンテナンスする予定だ。

 

ブレーキパッドの残量も十分でピストンからのフルードの滲みも無いようだが、

こればかりはまだ分からない。

 

“気持ちよく走る”ためには“確実に止まれる”事が前提なのだから。

 

 

雪が少なかったとは言えまだ温かいとは言えない。

 

春が待ちきれない『特攻隊長』は早くも散歩がてらのショートツーリングへ。

 

ハイオクガソリンを3ℓほど消費したとか。

 

冷えた体を温めるのは作業場の薪ストーブならぬ「廃材ストーブ」だ。

 

今年もこうして少しずつ春に近づいて行く。

 

 

 

 

 

 

閑話休題 復活の日

COVID-19の報道に触れる度に思い出すのは小松左京の小説、「復活の日」。

 

1964年の書下ろしで、その後映画化もされた。

 

英題が「Virus」だった事も今にして思えば生々しい。

 

映画は小説を緻密に映像化しているとは言い難いが、

殺人ウイルスとミサイルによって人類が死滅する危機が迫る中、

南極大陸に生き残った僅かな人類は希望を捨てない。

 

よくあるSF小説とか映画と言ってしまえばそれまでだが、

「目に見えない敵」を相手に人類は時間をかけて「武器」となりうる薬やワクチンを造るしかない。

 

映画「復活の日」のテーマソング「You are Love」。

 

Janis Ianは問いかけるように歌う。

 

What’s the time?

Where’s the place?

Why the line?

Where’s the race?

 

それは絶望に打ちひしがれる日々の中で見つけた小さな希望に繋ぐ想い。

 

It’s not too late to start again, It’s not too late,though when you go away the skies grey again・・・

 

 

小説では致死率の高いウイルスばかりか先進国が備えた軍事設備が突発的な大地震によって誤作動してしまう。

 

そのために「人類は2度死ぬ」事になる。

 

SF小説はいわばひとつのエンターテインメントだが、

古い小説に不気味なリアリティを感じている。