憧 憬 の 轍
2020年4月5日 竹笋生(たけのこしょうず)
七十二侯の第二十一侯、
「竹笋生」は5月15日~20日頃で筍が芽吹く時期を意味する。
竹は種類にもよるがおよそ100年に一度花を咲かせ、
その後は竹林自体が枯死する。
竹の開花が不吉の予兆と言われるのもそのためらしい。
1960年代の真竹(まだけ)の全面開花の際には国内の真竹の約1/3が枯死した記録もある。
千葉県で約120年に一度と言われる淡竹(はちく)の開花が見られた。
不吉の予兆は迷信であって欲しい。
『編集長』のZEPHYRχはキャブレターのフィッティング部品が届いて4基のキャブレターを連結した。
Oリングだけで良いのにパイプまでアッセンブリー供給なのはKAWASAKIだから?
キャブレターを連結し、
エンジンに取り付ける前にオーバーフローのチェック。
点滴状態でガソリンを通し、
漏れや滲みがない事を確認してからでなければエンジンに取り付けられない。
インシュレーターとシリンダーヘッドとの合わせ面もオイルストーンで磨いた。
キャブレターを外した時、
フレームとエアクリーナーボックスやキャブレターの位置関係が微妙で苦労した事を思い出す。
2分割のエアクリーナーボックスは『編集長』がきれいに磨いてくれたので組み込むだけだが、
これがなかなか難しい。
整備マニュアルがないのでパイロットスクリューの戻しや油面高などはインターネットで調べた数値だ。
いわゆる「規定値」に対しどれくらいの誤差が生じるかが問題でもあり、
興味深くもある。
なんたって、KAWASAKIだから。
事あるごとに「KAWASAKIだから」と言うのは自分だけではない。
「所詮はCHAINAだから」と言うのも自分だけではない。
「KAWASAKIだから」にはKAWASAKIに対する愛が込められていて、
「所詮はCHAINAだから」とは真逆の感情表現だ。
かつてKAWSAKIを焼き肉屋と例えた自分としては、
味付けも焼き加減にも責任がある。
まずはエンジンを“点滴状態”で始動。
スロットルのケーブルは新品だし、
チョークのケーブルも取り回しを変えてある。
4連のバキュームゲージをセットし、
同調作業開始。
強制開閉式に比べて負圧式はやはりデリケートだ。
同調作業を終えて間もなく『編集長』が本日2度目の登場。
急な仕事のため休日返上と聞いていたが気になって仕方ないらしい。
タンクに洗剤と温水を入れて洗う事3回。
その後水洗いしタンククリーナーを投入!
温水で希釈し明日まで放置する事にした。
タンクの錆取りとコーティングが間に合えば次の週末は早速の試運転と行きたいところだ。
明日にでもタンクからクリーナーを出し、原液でリンス。
その後、完全に乾燥させなければコーティングは出来ない。
またコーティング剤の硬化には概ね48時間かかる。
さらにこのZEPHYRχの購入を決めた時から気にかかっていたのはクランクケース左側からのオイル漏れだ。
怪しい部分のパーツリスト上での部品名は「プラグ」となっていて、
内側にOリングが入る。
このOリングの劣化が原因と考えられるので、
周辺の油汚れを落とし様子を見る事にした。
閑話休題 自粛要請
オリンピックが延期されるくらいなのだから、
ウィンブルドンの中止や全米オープンゴルフの延期も驚いている場合ではない。
世界的なイベントが次々に中止や延期を決めているのだから、
弘前の桜祭りの中止や青森ねぶたの中止検討は取るに足らない事かもしれない。
当初、弘前市は「桜祭りは中止するが灯篭やライトアップは例年通りに」と言っていたので、
日帰り湯治がてらに夜桜の写真を撮りに行こうと思っていた。
県内で初めての感染者が報告されてからおよそ2週間。
既に感染者数は10人を超えた。
今日現在、死者は出ていないが、
それも時間の問題かもしれない。
様々な自粛要請は感染拡大にある一定の効果を持つかもしれないが、
このままでは疲弊してしまう。