憧 憬 の 轍
2020年5月17日 歯痒い
当初5月31日までとされていた緊急事態宣言が14日、
一部の都道府県を除いて解除された。
独自に緊急事態宣言を5月31日まで継続する県もある。
相変わらず県境を越える不要不急の移動を控えるようにとの事だが、
北海道や沖縄のように陸路で他県に行けない地域と陸上で隣県と続いている地域とでは条件が違う。
それぞれの自治体のトップ=知事の裁量次第と言う事なのだろうか。
コンビニの店頭でマスクを見かけるようになったが“アベノマスク”はまだ届いていない。
先週の半ば、週末の天気予報には傘のマークがあったが次第に雲のマークに変わった。
どちらにしても、
さらに緊急事態宣言が解除されたとはいえ遠出する気分ではない。
「雨が降ったらカッパ着て走りましょう」なんて言うのは『特攻隊長』くらいのもので、
青い空が見えていないとバイクに乗る気になれないのは年齢のせいか?
こんな週末は中途半端にしている作業に没頭していたい。
まずは配線系統にトラブルを抱えているCS92から。
古いギボシのカバーの劣化が原因だった事は先週の作業で分かっていたが組み直してみるとヘッドライトが点いたり点かなかったり。
スイッチを解体しテスターを当てる。
配線図上で「主灯」とされている赤色の配線が怪しい。
被覆にはまだ柔らかさが残っているが中で断線しているようだ。
これを入れ替え、
ライトのソケットからケースを通して取られているアースも怪しいと見てソケットから新たにアース線を引いた。
CS92のエンジンを始動しフラッシャーやブレーキランプ、
テールランプ、ホーンなどを確認した。
結果、右後部のフラッシャーが点灯しないのはライトバルブ(いわゆる球)が切れていたのでもなく、
配線に問題があったからでもなかった。
“経年劣化”と言ってしまえばそれまでだがバルブが“分解”していた。
LEDやウェッジ球が一般的に使われるようになって口金球さえ珍しい時代なのかもしれない。
そんな時代にこのCS92はマクラ球(樽型球)だ。
今となっては新品のマクラ球を作っている会社は、
自分が知る限り1社しかない。
ダブルフィラメントの球はそこでも既に作っていない。
オーナーの『大魔神・O氏』は某オークションでテールランプ用のダブルフィラメント球を見つけたと言うが“即決¥1,800也”。
対して6vのテールランプ用の口金球は珍しくなったとは言え¥400程度で手に入るので、
それぞれの接点に短い線をハンダ付けし代用する事にした。
『編集長』のZEPHYRχは先週末にタイヤを替え、
フォークやブレーキのメンテナンスを終えて出撃準備完了の状態だが、
ナマクラなメカニックとしてはアイドリング時の200~300rpmほどのバラツキが気になって仕方ない。
キャブレターのパイロットスクリューを規定値通り1+1/2に揃えてバラツキは小さくなったがまだ気に喰わない。
さらに気にいらないのはパイロットスクリュー調整用に買ったドライバーがワイヤーで回転する機構だったため、
ギヤ式に比べて正確性に欠ける。
安物買いの銭失いとはこの事だ。
そして恐れていた通りの事が・・・。
ドライバーの曲がり部分から先端までの寸法が原因でエンジン左側、
1番と2番に入らない!
エンジン左側はセルモ―ターのため右側に比べ極端に隙間が狭い。
ギヤで駆動する機構のドライバーは今回購入したドライバーの3倍以上の値段。
安いものには安いなりの、
高いものには高いなりのワケがある。
ちなみにHONDA純正工具のD型スクリュー専用は今回買ったドライバーを10本買ってもオツリが来る。
どんなに使い難いとは言え、
このままお払い箱にする訳にもいかないので出来る限りの事をしてみたが使えないものはやはり使えない。
回転数のバラツキはアイドリング時の事なので、
パイロットスクリューの影響が大きいと考えて来た。
ニードルやOリングなども新品に替えてバラツキは小さくなった。
気にしない人は気にしないかもしれない、
とは言え気になるものは気になって仕方ない。
ギヤ式の調整用ドライバーを使ってもこのバラつきが治らなければピックアップの接点も疑いたくなる。
昔の車両ならタコメーターはギヤとワイヤーを介して駆動していたが、
今は電気式が当たり前の時代。
「過積載軍団・2号車」のR氏も中華モンキーのCDIが見つからずに悩んでいるが、
このZEPHYRχのアイドリング時のバラつきも解決には時間がかかりそうだ。
結局、雨模様だったのは朝方だけで、
またしても天気予報に裏切られた週末だった。
5月も下旬に差しかかり梅雨前の好天が続く季節だと言うのに。
閑話休題 精進しなさい
知人が「いいモノをあげる」と言うので期待していたが、
小型の封筒から出てきたのがこれ、ヒトシ君。
TBS系で放映されている「世界ふしぎ発見!」の司会者、
草野仁氏を模したマスコットキャラクターのヒトシ君人形だった。
長寿番組だとは知っていたが1986年4月から続いていると言う事は既に35年目と言う事になる。
思い返せばクイズ形式で世界の歴史や紀行を紹介する番組は他にもあったが、
今だに続いているのはこの番組だけかもしれない。
「どうせならスーパー・ヒトシ君が良かったな~」と言いたかったが、
知人はそれを察したようで「スーパー・ヒトシ君になれるように頑張りなさい」と言われてしまった。
精進あるのみ、ですね。