憧 憬 の 轍
2020年5月10日 閉塞感をブッ飛ばせ!
一般的に大型連休は5月6日までだったが緊急事態宣言や自粛要請のおかげでこの週末まで連休だったような雰囲気がある。
そうかと言って明日からまた忙しい毎日が始まる予感も無い。
この週末は雨模様だと分かっていたので予定通りのメンテナンスに時間を費やす。
まずは先週から配線系統にトラブルを抱えてしまったCS92から。
それはオーナーの『大魔神・O氏』に渡る前に施されたものだが配線には何度か手が加えられた跡があった。
被覆の破れた配線に巻かれたビニルテープが劣化して剥げていたり、
古いギボシのカバーが割れていたり。
おそらくはそんな配線類同士が触れ合ったりフレームに接触したりして起きたトラブルだったようだ。
配線を1本ずつ導通確認しながら繋ぎ直す。
配線を纏めているテープを巻き直したり、
被覆が破れていた部分を切除し繋ぎ直したりの地味な作業は時間がかかる。
それでも古いバイクは線数が少ないので飽きずに作業は進んだ。
そしてこの週末のメインイベント、
『編集長』のZEPHYRχのタイヤ交換とブレーキの確認作業は参加者多数のお祭り状態で。
まず用意したのは工事現場で使う足場、
センタースタンドが無いので前後輪を外した状態で吊り下げる事になった。
足場は当然工事現場用ならハンドル部分を吊るホイストも現場用。
身近にあるものはすべて有効に利用するのが作業場の鉄則。
ZEPHYRχのためのスペースはあっという間に出来上がった。
後輪はスイングアームをスタンドで持ち上げ、
前輪は宙吊り状態で外す。これまでに何度も使った手段だった。
タイヤ交換はとても手作業で出来るようなものではないので、
隣の街の懇意にしているバイク屋へ持ち込んだ。
『編集長』はそのついでにフォークオイルも購入し、
フロントフォークのメンテナンスも考えていた。
作業場に戻って早速フロントフォークを外したのは言うまでもない。
外したフロントフォークからオイルを抜いてみると比較的新しいものだったが金属粉が混じっていた。
さらに量が少ない。
規定量の474cc±4cc(片側)に対し、
左右のフロントフォークから出たのは600cc程度だった。
タイヤ交換に持ち込んだ店がYAMAHA特約店だったので購入したフォークオイルはYAMAHA純正。
気難しいKAWASAKIがヘソを曲げない事を祈って使ったが、
チェーンに吹いたオイルもYAMAHA純正。
タイヤを交換し、
フォークオイルも入れ替えて気分一新。
気持ちだけは既に走り出しているが、
忘れてはいけないのはブレーキの確認だ。
パッドの残量もさることながらピストン周辺からフォークオイルが滲んでいない事を確かめなければ片手落ちどころではない。
パッドの残量も滲みもない事を確かめて組み直した。
人手が増えれば作業も早い。
前後輪を組み直す過程でチェーンや後輪のダンパー部分の清掃も終えた。
KAWASAKI特有のエキセントリック・ダイヤルの調整に少々戸惑ったものの、
予定した作業はほぼ完了。
後はフロントフォークのヨレを修正するだけだが、
ZEPHYRχを足場の中に残して今週末も解散!
今日、5月10日は「母の日」。
自分を産んでくれた母親の事だけでなく、
家に帰れば「妻」と言う名の母もいる。
彼女たちに感謝する気持ちを忘れてねぇーか?
追記
「STAY HOME」や「不要不急の外出を極力控えて」と言われているのに・・・。
ヒントはキャンピングカーです