憧 憬 の 轍
2020年9月13日 ススキ梅雨の週末は
毎日のように30℃を越えていた気温がいきなり20℃程度まで下がると過ごしやすいのは確かだが淋しいような気もする。
せめて雨が降っていなければいいのだが寒いとさえ感じる。
この雨が上がる頃、山は彩を変え始める。
先週、走行中に突然エンジンが止まり走行不能になった某設計屋さんのスクーター、
HONDA Tactは燃料ポンプとキャブレターの間にあるストレーナーが空だった。
エンジンがかかっていれば常にポンプが燃料を送るため空になる事はないはずだ。
ポンプの故障かと思いストレーナーからホースを外してセルモーターを回してみたがガソリンは出てこない。
中古のポンプを探さなければならないと考えていると少量のガソリンが滴り始めた。
ホースを外して内部にパーツクリーナーを吹き付けてみると何やら黒いものが・・・。
ストレーナーの手前でホースが詰まっていた。
ホース内部に異物が無い事を確認して再びセルモーターを回すと勢いよくガソリンが送られてきた。
錆や異物が詰まってガソリンが流れにくくなったストレーナーはこれまでに何度か見た事があったが、
ストレーナーの手前でホースが詰まると言うトラブルは初めてだ。
最近は薄い色の付いた透明なホースが流行っているらしいので交換する時は中が見えるものがいいと思った。
スクーターの修理が思いの他早く終わったので次は『特攻隊長』の愛車XLR250Rのリアサスペンションとリンクのメンテナンスに付き合う事にした。
「リアサスペンションにネズミか子猫を飼っている」と言われたXLR250R、
リンク部分のグリス切れは確実だ。
スイングアームも外して固着しかけたリンク部分に辿り着く。
勢い余ってエアクリーナーまで外してしまうあたりが『特攻隊長』らしい。
午前中からの奮闘の結果、
ネズミも子猫もいなくなって『特攻隊長』は少し寂しそうだが、
バイクの取り回しさえ軽くなったような気がするらしい。
明日以降、彼が筋肉痛になる事は間違いない。
雨降りの週末が終わった。