憧 憬 の 轍
2021年2月11日 流転
COVID-19関連のニュースが日常的に報じられるようになって既に1年以上の時間が過ぎた。
世界中の国々が感染対策やワクチンの開発、
さらに供給にと、
どれほどの金額が今も費やされているのか。
それは想像を絶するばかりだが、
収束に向けて着実に事が進んでいるのであれば我慢するしかない日々が続く。
ウイルスは社会構造や常識さえも変えてしまうのかもしれない。
「軽自動車の車中泊計画」はとりあえず一段落したので、
本来の予定に戻るために‘75 CB400Fourのオイル滲みの修理にかかる。
まずはオイルで汚れたエンジンの清掃から。
ガスケットが寿命でなければ考えられるのはシリンダーヘッド周りのボルトが緩みトルクが抜けた事だ。
ヘッドカバーを外しそれぞれのボルトにトルクレンチをあててみる。
デジタルのトルクレンチが欲しいところだが、
大人の事情によりまだ手元には無い。
社外品ながらガスケットは用意してある。
純正部品は既に手に入らないので海外のサプライヤーのモノだ。
このバイクも46歳になったので、
最低限の主要部品を純正部品でなくてもストックしておかなければならないと思う。
オイルシールやワイヤーなどはサイズさえ分かれば探すことも作る事も難しくはない。
ただシリンダー周りのガスケットだけは圧縮に関係するばかりでなく造りや材質から簡単ではない。
整備マニュアルによれば規定トルクは1.8Kg・mから2.2Kg・m。
このエンジンを組み立てた時、
規定値の範囲の丁度中間で締めた事を思い出す。
鋼鉄製のボルトはアルミダイキャストのボディに刻まれたネジ山を簡単に破壊してしまう。
力任せに絞めこめばいいと言うものではない事はイヤと言うほど知っている。
相変わらずTLR200のエンジンに火を入れていない『樵の巨匠』は3台目となる薪ストーブを取り寄せ、
近々に「火入れ式」を計画しているらしい。