憧 憬 の 轍
2022年1月29日 情報処理能力の限界値
次々と発令される「蔓延防止等重点措置」だが「緊急事態宣言」との違いがよく分からない。
さらに自治体によって一律ではない対応策。
はっきりしているのはものすごい勢いで感染者が増えている事だけだ。
検査数が飛躍的に増えたからかも知れないが、
有識者の様々な発言が情報を混乱させる。
『オモラシ君1号』ことKAWASAKI W1のエンジンはサンドブラスト作業に向けて、
こびり付いたオイルの除去や合わせ面のオイルストーン磨きに時間を費やしている。
それにしてもクソ重たいシリンダーだ。
間違いなくこれまで手にしたシリンダーの中で最も重い。
スリーブだけを鉄製にすればもっと軽く作れたのに・・・。
などと文句を言っても始まらない。
この時代のエンジンのシリンダーは鉄製が主流だし、
北米輸出を前提にした質実剛健のMade in Japanなのだから。
部品の多くに刻まれた「JAPAN」の文字を、
ひとつのプライドとして受け止めるべきかもしれない。
英国車なんかに負けてはいられない純日本国製の二輪車でなければならなかったのだから。
♪エキゾチィィィーック・ジャパン、じゃぱぁぁぁーん! ってか?
オイルストーンの「シャコシャコ作業」の傍らでは『オモラシ君2号』ことHONDA CS90が開頭状態のままだ。
ピストンやスタッドボルトも外し、
さらにバルブも外して5年ぶりの腰上総点検中。
シリンダーとクランクケースの間のガスケットを剥がして気が付いたのは、
縦割りのクランクケースの合わせ面に僅かな隙間がある事だった。
これを埋めて修正するために固着したスタッドボルトを抜かなければならない。
ダブルナットを掛けただけではボルト自体がねじ切れそうなのでバーナーで炙り、
ボルトの根元にバイスプライヤーを掛けて・・・、
ハイ、抜けました~。
5年前のエンジン全バラの時の事はよく覚えていない。
ピストン頭頂部にあった縦傷はなんとなく覚えているがエクボについての記憶は朧気だ。
規定値よりリーチの長いプラグによるものと考えられる。
HONDAの横型エンジンの、
いわゆるピストンの首振りについては様々な話を聞いた事がある。
コンロッドを左右に揺らしてみるが大きな動きは無い。
もしもこの僅かな振れが問題なら、
ビッグエンド側のベアリングやコンロッドそのものを交換しなければならないのかもしれない。
知識が乏しいために誤った判断をしてしまう事も多い。
とりあえずはマニュアルに記載されている各部の使用限界値と現状を把握する事にした。
遅い時間になって降り始めた粉雪は積もりそうには無い。
ただ明日からの真冬日の予報が気にかかる。