「19」 番外編19

憧 憬 の 轍

 

2022年3月30日 19」 番外編17

 

「19」。1985年、イギリス人のミュージシャンPaul Hardcastleによるシングルレコードのタイトル。

 

ベトナム戦争と従軍した兵士のその後を主題にしたものだった。

 

19は当時のアメリカの従軍兵の平均年齢を表しているが、これには否定的な意見もある。

 

全英ヒットチャート1位を獲得するも映像や音声の無断使用、あるいは楽曲の盗作で告訴されたりと、良くも悪くも話題に上った曲だった。

 

 

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ウクライナとロシアの大統領の映像を見ない日は無い、と言っても決して過言では無い程に西の彼方では戦況が悪化しているようだ。

 

報道を鵜呑みにしてはならないと思いながらも気にかかったのは捕虜になったロシア兵の多くが20歳前後の若者だと言うニュースだった。

 

情報は錯綜を極めているが、これが事実なら戦争は同じ過ちを繰り返した事になる。

 

さらに中東にも少年兵は多い。

 

諍いの原因を作ったのは若者たちではない。

 

にも係わらず武器を手に最前線に立つ彼らが、引き金に指をかける理由は自らが生き残るため以外に何があると言うのだろう。

 

ベトナム戦争イデオロギーの違いによる大国の代理戦争とも言われた。

 

今、ウクライナで繰り広げられている戦闘にも同じような背景が見て取れる。

 

たった1発の銃弾を受けただけで命を失う最前線にあって、国家が掲げる大義よりも家族や友人や愛すべき者のために人は闘っているのではないのか。

 

武器を持つ事だけが戦い方ではない。

 

それぞれがそれぞれに成せる方法で、自らの命を懸けて戦っている。

 

 

国を護るのは軍隊や自衛隊だけの仕事ではない。

 

国を護るのは国民なのだと思った。

 

このニュースが三面記事から消える日が来ても、国を護る事の意味は問われ続けなければならない。