憧 憬 の 轍
2022年3月27日 桜始開(さくらはじめてひらく)
遠くに見える山々はまだ真っ白に見えているが山頂部分だけが白く見える日も近い。
年によっては6mを超える高さの雪の壁の中を歩くイベント「八甲田ウォーク」は今年も中止が伝えられている。
桜の名所・弘前公園の開花予想が4月18日と報じられた。
「弘前さくらまつり」は開催されるようだが、これまでのように自由に入園できない。さらに様々な制限が課せられるとあって足が遠のきそうだ。
昨夜は「月例会」と銘打った、いわゆる飲み会だった。
これまでも旧作業場で「安全祈願大祭」だとか「春の味覚・天ぷら祭り」などの名目(言い訳)で燃料補給をして来たが、作業場が変わったら「月例会」だって?
いつもように詳細は「編集長のオマケ」に任せる事にしようと思う。
今朝はまず、後片付けから。
先週末、待ちに待った純正部品が届いてシリンダーヘッドを固定したW1エンジンは昨日、ボルトのトルクを確認したところ僅かに4.5㎏f・㎝を下回るボルトが2本あったのでトルクをかけ直しておいた。
再びトルクの確認をしたうえでヘッドカバーを載せる。
輪ゴムで固定してあるロッカーアームがプッシュロッドに押されて下がればセット完了なのだが、手探りの作業はやはり難しかった。
本来はエンジンを降ろした状態でやるべき作業なのだろうがフレームに載せたままなので体勢が辛い。
専用の工具を買っておけば良かったと半ば後悔しながらも、φ0.5mmの針金を使ってプッシュッドを固定した。
シリンダーヘッドカバーを仮止めし、クランクシャフトを回してプッシュロッドとロッカーアームの動きを確認する。
ヘッドカバーを固定するボルトにトルクをかけ、タペット間隙を調整できれば今日の作業は予定通りだ。
指定されている締め付けトルクはシリンダーヘッドと同じく4.5~5.0㎏f・m。
マニュアルには「均等に締め付ける」とだけ書かれていて順番は示されていない。
対角に締めて行こうと思ったが・・・。
トルクレンチの針が0.5㎏f・mまでしか上がらない。
よく見ると上部8㎜程のネジ山がアガっていた。
ここに使うボルトはM8-63mm。
ネジ穴の深さは5㎜以上の余裕があるので、ひと回り長いボルトに代えて対処する事も考えたがヘリサート加工のためにヘッドカバーを外した。
M8-63mmのボルトが使われているがネジ穴の深さはすべて約70mm。
振動の大きいエンジンであるばかりでなく4.5~5.0㎏f・mのトルクを確実に保持するためにも68mm程度のボルトに代える事を考えている。
先週末、錆と得体のしれない堆積物だらけだったC92の燃料コックだが、中の状態はおそらく再生不能の一歩手前だった。
年代から考えて使われている材料、ゴム製品の品質が低いとも考えられる。
一般的に「耐油」とされているゴム製品は「耐揮発油」ではない事が多い。
耐ガソリンとされているゴム製品は知る限りではNBR(ニトリル)、FKM(フッ素)、VMQ(シリコン)だが、耐熱性も考えればFMK(フッ素)が最適だと思う。
考えてみれば燃料であるガソリンの成分も昔とは変わっている。
無鉛ガソリンとか有鉛ガソリンとか、昭和世代なら一度は耳にした事のある単語だ。
燃焼効率や環境問題を踏まえてガソリンや潤滑油としてのオイルに添加される物質がゴム製品だけでなく樹脂製品全般に影響しているとも考えられる。
古い時代の機械を今の時代に合わせる事もレストアだと考えるならば、少々高価な材料だが今後、手作り出来るパッキンや燃料ホースなどはFMK(フッ素)を使おうと思った。
作業が予定通りに進まないのはよくある事でその度に対処方法を考えるのだが、気分を入れ替える事が最良だと思っている。
朝早くから今日も元気なのはSUZUKI SKYWAVE250を試運転する『特攻隊長』。
さらに先週末、CB50改のタイヤ交換を済ませた『スポカブ・ブラザース(弟)』は新しいチェーンを組んでいる。
秘密基地でZephyrχのブレーキのメンテナンスに忙しい『編集長』も作業を終えて試運転とばかりに集まって来た。
毎年の事だが3月が終われば今年も1/4が終わり、4月が終われば1/3が終わったと考えている。
6月が終われば今年も半分が終わった事になる。
時間の経過が早く感じられて嫌気がさすこともある。
子供の頃、夏休みが終わってから冬休みが始まるまで、途方もなく長く感じられた頃が懐かしい。
・・・ひとりごと・・・赤い旗・・・
タス通信は23日、ロシアの通信監督局はGoogleのニュースサービスに接続できないようにしたと発表した。
「信頼できない情報を多く掲載している」との理由だが、これは政府の公式発表以外は「虚偽」とみなす完全な情報統制だ。
これまでも欧米や独立系メディアのニュースサイトへの接続を制限して来た。
ロシアの国旗は三色だが旧ソビエト連邦の時代は赤地に金色の鎌と槌と星だった。
すぐ隣の国の国旗も赤地に金色の星を描く。
やはり時代は本質を変えずに流れて来たのか、それとも繰り返すだけなのか。
編集長のおまけ!
あれ!今回の月例会で集合写真とり忘れた。。。
今宵の肴は鱈汁
とりのたたき
ナリさんは今回やっとスケジュールが合い参加できたね!