憧 憬 の 轍
2023年7月16日 いくつもの刹那
この週末、停滞する梅雨前線の影響で東北地方北部、特に秋田県は記録的な大雨に見舞われた。青森県でも深浦町では大規模な土砂崩れが起こるなど、予断を許さない状況が続いている。
九州や北陸地方のように線状降水帯が発生して一気に降るのではなく、長時間にわたって雨は降るようだ。
「緊急安全確保」とか「避難指示」とか、あるいは「警報級の~」と言う言葉を聞く機会が増えているように思う。
いずれも尋常ではない状況を報じているのだが、耳にする機会が増える度に緊張感が薄れていくのが怖い。
幸いにも太平洋側の街に住んでいるので大雨の被害はない。
雨が上がった後の蒸し暑さと少量ながら再び降り出す雨に、この週末も梅雨明けに向けた様々な準備で安穏とした時間を過ごした。
作業場のラジオは午後1時の時点で35℃以上の猛暑日を記録した地点が全国で100ヶ所を越えた事を伝えていた。
『樵の巨匠』はこの冬に向けて早くも薪の支度を始めたが、雨と気温のせいで作業は捗らない。
日陰に逃げ込むようにして先週から手を付けていたTY175のシフトレバーの作成。
某オークションで手に入れたBMW用の部品を上手に流用したが、操作性については微調整が必要らしい。
『樵の巨匠』によればもう少し軽く変速できるような工夫が必要だとか…。
競技を前提としたトライアル車はシフトレバーだけでなくシートなどの形状も独特な造りになっている。
まだ実物を見ていないが『チャレンジャーのタカシ』もaprilia 240Rにシート代わりのクッションや、5ℓ程のサブタンクを括り付けるなどして山道を走っているらしい。
梅雨明けに向けた準備はバイクそのものだけでない。
今回入手した完全防水仕様のシートバッグをシート後部に簡易固定するベルトだけでは満足ではなく、収納性を高めるためにバッグ内に入れる箱を作ってみた。
使ったのは100円均一の店で買える物ばかり。
2枚組のマットと段ボール材のような棚板だ。
マジックテープで可変できる中仕切りも付けた。
総製作費は試作品を含めて(結局3つ作った)約1,000円也。
廃材から小型の箱ならもう2~3個作れそうだが、その予定は無い。
さらに1眼レフカメラを収納するためにクッション材を敷き詰めたタッパウェアも作ってみた。
カメラを収納するにあたっては一緒に乾燥材を入れる予定だが、バッグ本体の底にも除湿剤を入れる予定なのでタッパウェアの蓋には穴を開けてみた。
つい3か月前、道端の雪が消えるのを待ち、風が暖かくなるのを待っていた。
そして今度は梅雨が明けるのを待っている。
そんな時間が長引くほど期待は膨らみ、『特攻隊長』は次の週末までにVTR250のフラッシャーを再び替えるらしい。
そればかりかリアフェンダーにも手を加え始めた。
この作業の結果が、十八番の「無謀な軽量化」につながらない事を祈るしかない。
明日17日(月曜日)は海の日。
連休なので大雨や猛暑のニュースと共に行楽地の状況も多く報じられる事だろう。
今後は、いわゆるコロナ渦が一段落したとして、矢継ぎ早に各地で夏祭りが特別な制限なしに開催される。
それにしても北国の夏は短い。