雨水へ向かう

憧 憬 の 轍

 

2023218日 雨水へ向かう

 

例年、春を思わせる日が続くとまとまった量の湿り雪が降る。

それを冬の終わりと捉えて来た。

本来2月中旬は最も寒く、冬真っただ中なのだが2日前に降った雪は冬の終わりに降るような雪だった。

それも気温の上昇と共に溶けている。

除雪車が残した雪が道端にはあるが、明日にはほとんどが溶けてしまうだろう。

 

 

 

作業が予定通りに進まないのはいつもの事、とは言っても日増しに春めいてくるものだから少々焦りだす。

作業を進めるためには当然いくつもの道具が必要なのだが、そのメンテナンスや修理まで考えて予定を組んでいる訳ではない。

今回はサンドブラスターの修理に思いがけない時間を費やしてしまった。

クランクケース両脇のクラッチカバーやウォーターポンプカバーなどは、塗装の下に広がったアルミ腐食のために塗装が剥げかけている。

再塗装のためにこれらを外して、まずはサンドブラストしたが思うように捗らなかった。

 

塗装の下に広がっているアルミ腐食


             

 

クラッチカバーは砂嵐の中



 

本来こんな作業をするためには容量の大きなタンクにエアを溜めてするべきなのだが、そんな設備は無い。

結果として待っている時間が長くなるのだが、冷えた指先を温めるには丁度いい。

気にかけていたアルミ腐食の根は浅く、浮いた塗装ごと吹き飛ばしただけですぐにも再塗装できそうな状態だった。

それでも塗装で隠し切れそうにない傷も幾つかある。

これを埋める算段もしなければ次の週末に予定している「塗装祭り」に間に合わない。

 

ウォーターポンプのカバー


                   

 

どこかのBANDIT250みたいな状態



 

 

 

予定通りに作業が進んでいないのは『樵の巨匠』のBMWも同じだった。

オイルパンを外さずにエンジンをフレームに載せるためエンジン本体を吊り下げるリフトを作っていた。

介護用ベッドに使われていた鉄の角パイプやマッサージチェアに付いていたモーター、さらには建具用の戸車も使っている。

買って来たのは戸車とワイヤーくらいのもので、廃材利用のオンパレードだ!

 

試作段階での吊り下げ実験 


                 

少々高さが足りない・・・

 

補強も加えたて再挑戦


                     

エンジン搭載完了

 

無事にエンジンは載せることが出来たが今度はトランスミッションが問題だった。

どうやらスイングアームを取り付けるのが早すぎたようだ。

こうして試行錯誤を繰り返しながら作業はまだまだ続く。

 

 

予定がほぼ順調なのは『スポカブ・ブラザース(弟)』くらいのものかも知れない。

シートの形状を変えて(いわゆるアンコ抜き)シート地を張る準備だ。

今日は仮留めまでだがシートベースの形状からタッカーが打ちにくい。

 

ストーブの前でシート地を温めながら


             

今日は仮留めまで

 

 

明日は二十四節気の雨水。

気温が今日よりも10℃以上も上がるらしい。

陽気は長く続かないようだが、昨冬を思えば既に春が来たような気になってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

編集長のおまけ!

2月例会だ!

酒を酌み交わしながら、今シーズンのツーリングの話やら

盛り上がりましたよ~