今年も12月か・・・

憧 憬 の 轍

 

2023123日 今年も12月か・・・

 

数日前の小春日和が嘘のように寒い。

ニュース番組では盛んに急激な温度変化を報じているが、これからが冬本番だ。

間もなく迎える二十四節気の大雪、そして冬至、冬はまだ始まったばかりだし、年を越してからこそが問題だ。

八甲田の酸ヶ湯の積雪が既に1m近い事なんて、別にわざわざニュース番組が取りあげるほどの事では無い。

それは冬に雪が降り、そして積もるのが当たり前な北国に暮らしているから思う事であり、10㎝の積雪でさえ「大雪」扱いになる東京の感覚とは全く違う。

積雪量ばかりでなく気温にしても、北海道では-30℃以下に驚かない地域がある。

毎年繰り返すように同じ事が報じられているが、全国版の報道は相変わらず東京が基準だ。

 

 

 

この週末もVMX12の作業に費やした。

錆やアルミ腐食が見苦しい部分を少しでも・・・、結果、予定外の作業をしている。

イマドキのバイクならハンドルのスイッチは樹脂製のケースが使われているが、しっかりアルミの鋳物で作られている。

文字の部分が彫り込まれていれば全体を再塗装した上でその溝に塗料を流し込むのだが、溝は無い。

表示が見えないと車検時に指摘される事は知っている。

 

極薄のアルミシートに綺麗にプリントした上、コーティングまで施されたステッカーが売られている事を知った。

早速調べてみたがYAMAHAとSUZUKI用の数車種用のものが見つかった。

ロゴのデザインが少々違っても使えると思ったが、完璧ではない。

それはVMX12の右側にはFUEL RES. ONのスイッチがあるからだ。

考えてみればこんなスイッチが付いている車両なんてこのVMX12くらいのものか。

 

右側;キルスイッチの表示は消えてしまった


         

 

左側;ライトのHI-LOは読めない



 

最悪の場合、車検時には白いマジックで書き込むと言う方法もあるが、出来るならそれは避けたい。

代用品を探す中で、以前、ネイリストの女性の付爪にあったアルファベットのイニシャルを思い出した。

確か転写式のシールでクリア仕上げと聞いた覚えがある。

「それなら使えるべ」、と言うワケで見つけたのは文字の高さが3.5㎜程度の転写シートだった。

「エレクトロニクス用」とされているがクリア塗装にも対応するのでこれは使える。

 

          

転写シート


                  

 

試験的に灰皿に転写してクリア塗装



 

スイッチと同じくアルミ腐食が見苦しかったのは前輪ブレーキとクラッチのマスターシリンダーだ。

どちらも漏れ出たフルードに負けて塗装は剥げている。

最近はブレーキフルードに耐性のある塗料も数種類売られているが焼成処理が必要なものばかり。

それ自体は問題無いがフルードの量を確認する小窓は樹脂製で高熱に晒す訳にはいかない。少しでもブレーキフルードに耐性のある塗料を、と考えてサンドブラスト後にPOR15で仕上げた。

 

半ツヤがあればいいんだけどなぁ・・・



            

 

ハンドル周りの磨き出し部品には丁度いいかも?



 

あれやこれやと余計な事ばかりを考えてしまうVMX12は燃料タンクの容量が15ℓ、残量2ℓ程度になるとフュエルポンプが止まる仕組みらしい。

ダミータンク上のインジケーターに赤ランプが灯ったらハンドルの右側のスイッチでreserveに切り替えないとフュエルポンプが止まってしまう。

さらにバッテリーの容量も少なめで、もちろんキックスターターなんて付いていないし、あったとしても踏む気にはなれない。

それなのにインジケーターに付いているのはタコメーターと水温計だ。

電気式のタコメータースピードメーターの横に配して、インジケーターに付いているメーターを燃料計と電圧計に替える事を真剣に考えている。

どんなに贔屓目に見ても燃費は良くて12~13㎞/ℓだろう。

100~120㎞ごとに給油が必要なのに赤ランプが灯ってからの残り2~3ℓでは話にならない。

冗談ではなく一斗缶でも背負ってないとツーリングにも行けないバイクなのだ。

 

燃料計がほしい


                         

 

まぁ、こんなモンで・・・



 

 

「膝が痛くてキック踏めなくなった・・・」などとホザいてYAMAHA SR500改を手放した『悪友のKEN』だが、最近はMAZDA Roadster(NA)に夢中だ。

僅かな段差にも気を遣う程車高の低いクルマの乗り降りも膝に負担がかかっていると思うが「痛い」とは言わない。

そんなクルマもボディの修復やら、全塗装やら、工場に預けたままだ。

かつて改造しまくったHONDA Monkey改だけでは淋しくなったらしく、相棒の『ジャズのタカ(自称)』が持ち込んだ話を進め、結託して(?)新しい玩具を手に入れた。

  

KAWASAKI ELIMINATOR 400。

『サンちゃん』ことS氏がKSR-Ⅱから乗り換えた車両の400cc版だ。

前輪ブレーキが固着して動かす事さえできないとか、ガソリンタンクのキャップが開かないとか・・・。

「エンジニア」ならぬ「チェンジニア」の異名を持つ『悪友のKEN』が車検を受けるまでの経緯も楽しみになって来た。

250ccはチェーンドライブだが400ccはシャフトドライブだ。

 

積み込み作業


                          

 

まずは洗車から



 

 

騒がしい作業場=「OHMACHI BASE」で黙々と愛車の修理をしているのは『若葉マークのS🔰』。

今年も10月だった恒例の一泊ツーリングの際に約100㎞走行後、リタイヤしたSUZUKI Bandit250の修理だ。

結局、ジェネレーターのマグネットホイールに張り付けられたマグネットが剥げ落ち、破片を集めて修復したにも拘らず必要な発電量が得られていなかったことが根本的な原因だった。

さらにレギュレートレクチファイヤの状態も怪しい。

 

オークションで入手した同型エンジンからマグネットローターを外し、修復して移設。

状態は悪くなかったがやはりマグネットが剥げかけていた。

ローターを外すために必要な工具の誤発注など、実に『若葉マークのS🔰』らしい事もやらかし、1周遅れの作業だった。

ローターの交換は終わったが、作業はまだ続く。

 

何とかローター交換は完了

マグネットに問題アリのローター


                   

 

 

1日の夜に北海道で20年ぶりにオーロラが観測された。

「低緯度オーロラ」と呼ばれるものだが、ヨーロッパでは赤色のオーロラは不吉な事が起きる前兆と言われる話を思いだした。

オーロラが太陽フレアの影響で発生する事は広く知られているだけでなく27日周期と言う話もある。

この年末にもう一度観ることが出来るかもしれない。