憧 憬 の 轍
2023年3月5日 判断基準と自己責任 Once Again 12th
新聞とコーヒーを手にして一日が始まる。
「新聞」とは言っても前日までのニュースなので、読み終えてからインターネットで最新のニュースを観る。
報道に対する姿勢の違いを感じて一時期は5紙の新聞をとっていた事もあるが、今は地方紙を1紙だけだ。
インターネットには興味深いニュースも多いが、それ以上にわざわざ報道する必要もないようなもの、さらには真贋を疑いたくなるようなニュースが溢れている。
2010年4月、この‘75 CB400Fourの再生に取りかかった時、すでにエンジンには塗装の剥がれた部分だけでなくアルミ腐食が見られた。
ほとんどは表面的な腐食だったのでサンドブラスト後に再塗装をしたのだったが、ジェネレーターカバーやクラッチカバーには傷もあった。
未だに原因は分からないがエンジン全体がオイルまみれで、作業場に持ち込む前に4回洗車した。
その過程で剥がれた塗装も少なくなかったと記憶している。
エンジン本体は純正の耐熱塗料を用いたが、クラッチカバーやスプロケットカバーなどは2液性のウレタン塗料を使った。
この12年の間に飛び石や経年劣化で剥げてしまった部分をどう処理するかを悩んでいたが、塗るにしろ磨くにしろ古い塗料を落す事から始めなければならない。
12年前は既存の塗料をサンドブラストで落とした。
2液性のウレタン塗料は厚めに塗って丁寧にクリア塗装も施してあるので剥離剤を使う事にしたが、気温が低いせいか効くまで時間がかかる。
剥離後は一度水洗いしてからアルミナでブラスト、さらにグラスビーズでブラストしてみた。
タペットカバーのように比較的小さな部品ならさらにバフ磨きすることも考えるが、クラッチカバーやスプロケットカバーまでとなると・・・。
塗装と言えば近々に『編集長』のCB400SFのタンなどの外装を塗装する事になりそうなので、その時に一緒に・・・とも考えている。
とりあえず今日のところはもう少し悩む(楽しむ?)事にしようと思った。
その『編集長』はタンクや外装部品のパテ処理。暖かいのをいい事に外で作業していた。
クラッチカバーはこのまま使うにしても塗装するにしてもクラッチのリフター部分を確認し、レリーズ部のオイルシールやOリングを新しいものに替えた。
どちらもまだまだ使えそうだったが・・・。
エギゾーストパイプやマフラーのボルトやナットだけでなく、チェンジペダルと一体化しているステップなどを本締めすればひと通りの作業が終わる。
後はエンジンオイルを注ぎ、クランクシャフトを手回してからエンジンを再始動するだけだ。
今回もここまで来た。
オイルはやっぱりMOTUL? 値上がりしているんだよなぁ~。
そしてキャブレターの同調や細部の微調整など、最も重要で神経を擦り減らす工程が待っている。
これを楽しめないなら、こんな趣味は持つべきではない。
3月の中旬には一時的な寒の戻りもあるようだが、暫らくは暖かい日が続くと予想されている。
除雪の行き届いている幹線道路のアスファルトは乾いているが、枝道の運転は子供の泥んこ遊び状態だ。
それを「毎年の事だ」と人は言うかも知れないが、この春は何かが違うような気がしている。