After days of CB400Four
☆月光仮面になりたくて☆
其の六
2013年12月8日
変速機関係は一度解体して洗浄した上で状態を確認する予定だが
変速機の受け皿とも言えるクランクケースを先に終わらせなければ
解体した部品の山が増えるだけ。
洗油の中で「入浴中」のクランクケースを
洗剤で洗い直してサンドブラストする。
この時代のエンジンはクランクケースが
塗装されていないものが多い。
75年型のCB400Fourも下側のケースが無塗装だった。
今回は本来無塗装のクランクケースを塗装し、
左右のサイドカバー(本来は塗装仕上げ)
を磨いてみようという事で作業を進めている。
油汚れを落としてブラストを終えるとフィンの欠けや傷が目立つ。
オーナーのO氏は作業の進捗状況に興味津々、
特にサイドカバーを磨く工程を喜々として眺めている。
このエンジンが一段落したらもう一台
同じエンジンを用意して仕事場にディスプレイしようか・・・
冗談交じりに言ってはいるが、
目が本気だ。
彼ならホントに来週あたりに
もう一台エンジンを持ってきてもおかしくない。
さらにコンロッドのスモールエンドを
摘んでクランクを回してニンマリ・・・。
病状は悪化の一途をたどっているようだ。
とにかく磨く ブラスト、バフ、コンパウンド クランクケースのサイドカバーに残っていた検印
塗装を終えたクランクケース なかなかいい色ですな
右側のサイドカバーを洗油から出した時に
製造元の検印が残っている事に気づいた。
こびりついたスラッジを落とそうとして
ブラシでこすったためにかなり読みにくくなっているが、
工場の名前と共にスタンプされた日付は昭和38年8月18日。
昭和38年当時、
この部品を作っていたのはどんな工場だったのだろう?