憧 憬 の 轍
2016年5月9日 バイクだけじゃない
先週作った自画自賛のオイルキャッチタンクは
もう少し走ってみないと何とも言えないが、今のところ問題なし。
さらにオイルキャッチタンクのハンダ付け祭りと続けたせいで
ホッタラカシてしまった初期型XL125もそろそろ仕上げにかからなければならない。
1ヶ月以上作業を中断していたのでここまでの作業を再点検する。
仮組した際にボルトやナットを締め切らずに忘れている事も無いとは言えない。さ
らに配線類の再確認。
灯火類に問題は無い。
チェーンも張り直し、ブレーキも再調整。
バルブクリアランスやポイントギャップも。
近々の「火入れ式」に向けて。
まずはチェーン エアクリーナーとブローバイはちょっと今風
とても見やすい上死点マーク ポイントギャップも取り直し
1975年にモトクロス用のハンドルグリップを製造するメーカーとして設立された
OAKLEYはその後、
80年代にはサングラス、
90年代以降はアパレルメーカーとして世界的に有名なブランドに成長した。
1980年代中頃のある夏、
欲しくて欲しくてたまらなかった“OAKLEY Eyeshade”を買った。
当時¥18,000くらいだった記憶がある。
カタログで見る限り、一番気欲しかったバイオレットミラーは
店頭になく二番目に欲しかったオレンジミラーを買った。
若気の至りと言ってしまえばそれまでだが、
約30年に渡り使い続けてきた。
山でも海でも陸でもどこでも。
オレンジ色に輝いていたレンズの表面は今や傷だらけでボロボロだ。
2014年に30周年記念とかで復刻版が発売されたが、
¥30,000近い値段は
既に“若気の至り”を忘れ去った身には驚き以外の何物でもなかった。
物価の変遷を考えると30年前の¥18,000は
今の¥30,000が妥当なのかどうかは判らない。
全ては個人の価値観の問題だ。
約30年前のスペアレンズのデッドストックが見つかった。
色は当時一番欲しかったバイオレットミラー。
今後二度と手に入れるチャンスはないだろう。
1980年代、発売当時のEyeshade 復刻版Eyeshade Replica
大きな違いはレンズのデザイン。
1980年代当時のオリジナルはレンズ上部に10個の穴が開けられている。
穴の裏側には薄いスポンジ素材が貼られていた。
復刻版、Replicaのレンズには穴がない。
’75 CB400Fourに乗っていると時々知らない人から声をかけられる事がある。
「新車当時からですか?」。
年齢的にはギリギリYESと言える年齢ながら
答えに詰まってしまう。
でもこのEyeshadeに限っては言える!「発売当時から使ってる!」って。
眼だけでなく顔の半分近くを覆うようなデザインは
高速走行でも風を巻き込む事がほとんど無い。
軽量なことに加えて2種類のツルを使い分ける事によって
ほぼオールマイティに使える。
心配なのはこれをかけたまま日焼けすると顔がウルトラセブンみたいになる事だ。
OAKLEYは近年、OAKLEY Japanが設立されて以来
「オークリー」と表示されているが、
昔から使っている者達は懐かしさをこめて「オークレィ」と呼ぶ。
所詮アルファベットをカタカナで表記する事には無理が多すぎる。
LOVEもRUBもカタカナで表記すれば同じだ。
「ラヴ」と書いても「ラブ」と書いても正確な発音が出来なければ
「愛する」と言う意味と「擦る」と言う意味のギャップを埋める術は無い。
とにかく、このレンズを使い続ける限り自分は
OAKLEYを「オークレィ」と発音してやろうと思っている。