憧 憬 の 轍


憧 憬 の 轍



20161120 真剣に遊んでるんだよ



勤労感謝の日。一般的には日本全国が祝祭日だが、


作業場に集まるメンバーは業種的に祝祭日に無関係だったり、


日本のカレンダーに合わせて仕事をしていなかったり、


曜日の感覚が失われていたり・・・、


なので今日もいつもの週末と変わりない。


集って来るメンバーの顔には、


「日頃の勤労に感謝して今日は思いっきりバイク三昧しよう」と書いている。


その後の『林道2号』を話題に盛り上がり、酒が出てこないのが不思議なくらいだ。

 



ひと通りの作業を終えて、


後は走ってみなければ問題点を見つけられない『林道2号』のXLR250R


そこに『林道1号』のヒロさんことT氏のXLR250RBAJAが、


今後、必要になりそうな部品を確保するための“検診”


ということで御来場! 早速タンクとシートを外して作業開始。


イメージ 1  イメージ 2

う~ん、ファクトリー・・・                     眺めているだけで楽しい

 

オイルクーラーとデュアルヘッドライトだけが違いと思っていたが、


2台並べて点検してみると同じMD22型ながら細部に違いが見られる。


マイナーチェンジと言ってしまえばそれだけかもしれないが、


作り手としての努力や、技術向上意識がまじまじと感じられる。


同じMD22型でも『林道1号』のBAJAMD22RM『林道2号』はMD22RKと細分類される。


エンジン自体は同じ型式なので、

互いにある程度の部品をストックしていればトラブルを抱えた時は何かと便利だ。

こう言う状態を作業場では「共同戦線」と呼んでいる。

しかしサスペンションやブレーキや電装の一部などに関しては全く違っているので、

その違いを理解していなければ意味が無い。

配線やケーブル類の取り回しも少々違っているようだ。

ただ、両者共に多分に手が加えられているので判断出来ない部分も多い。

何よりも驚いたのは前後のサスペンションの違いだった。



イメージ 3  イメージ 4

『林道1号』 BAJAFフォーク CARTRIDGE SYSTEM      『林道2号』のFフォーク よく見るとブレーキローターも違う

 

『林道1号』のBAJAに採用されているフロントサスペンションの


CARTRIDGE SYSTEM”にしてもガスなのかオイルなのか、


さらにリアサスペンションの反力の違いなど、今後も興味は尽きない。





イメージ 5  イメージ 6

『林道1号』の構成部品                       『林道2号』の構成部品                      

 

さらにCDIイグニッションコイルの取り付け、


レギュレート/レクチファイヤの大きさなども外見から判断できる。


このあたりの事はACジェネレーターの出力が同じで、


レクチファイヤの形式も同じでありながら


制御電圧や端子間抵抗値が大きく違う事と関係しているようだ。


電気については知識が無いので詳しい事は分からない。




イメージ 7  イメージ 8

『林道1号』BAJA オイルクーラーも見える             『林道2号』のイグニッション周り

 

外見から判断できる相違点は他にもまだあるが、

エンジンには疑問とも言える発見があった。

それは『林道1号』XLR250RMよりも2年ほど前に発売された

『林道2号』のXLR250RKにもオイルクーラーのための取り出し口が付いていることだ。

専用のプレートとOリングで塞がれている。

XLR250RMD22型になってエンジンもMD17E型になった。

最初からオイルクーラーの設定が考えられていたとすれば

BAJAを発売するまで標準装備されなかったのはなぜだったのか?


イメージ 9  イメージ 10

BAJAのオイル取り出し口                      プレートで塞がれているオイルライン

 
気にかかっていたフロントフォークのCARTRIDE SYSTEM

調べてみると「円筒式空気バネ」、ようするにエアダンパー。

やっぱりBAJAは特別なモデルなんだなぁ・・・。