霖雨創生ならず

 

 

憧 憬 の 轍

 

 

2017820日 霖雨創生ならず

 

 

 1995年に制定され翌年から施行された海の日に遅れること20年。

 

8月11日が昨年から「山」も祝日として認められる事になった。

 

となれば次に来るのは「空の日」か? 

 

そんな話は冗談として、

 

今年は11日から盆休みだった人も多かったと思う。

 

かといって誰もが休んでいた訳ではなく、

 

職種や職場の都合で遅れて休みをとっていた作業場のメンバーも

 

この週末の後は従来のサイクルに戻るようだ。

 

 8月に入ってから続いている長雨や台風の影響で

 

計画していたツーリングはことごとくキャンセル続きだ。

 

 

 

 

 実は10日ほど前の事、車をぶつけてしまった。

 

右側のフロントフェンダー。相手は某駐車場の車止め。

 

ゴッツイ鉄パイプで作られたヤツだ。

 

 11月初旬には廃車にする予定の車に余計な金はかけたくない。

 

とは言え、あたかも「ぶつけられました~」みたいな状態で乗るのも恥ずかしい。

 

某オークションで見つけた2,000円也の中古部品、

 

送料の2,700円が面白くなかったが、

 

自分の不注意の尻ぬぐいに約5,000円の出費は安いものと思わなければならない。

 

 

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やっちまってーい!                              
 
 
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こんなに潰れてるなんて・・・

 

 銀色だったフェンダーをサンドペーパーで足付けし、

 

安物のスプレー塗料で白色に。

 

仕上がりは決して満足出来るものではなかったが、

 

3ヶ月後には廃車にする車両に付けると言うことで妥協することにした。

 

 

 数本のボルトを外しただけでひしゃげたフェンダーは車体を離れ、

 

スクラップ、いわゆる鉄屑に。

 

それでも約1㎜厚の鉄板は利用価値がある。

 

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早速白色に塗装                                
 
 
 
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さっさと外して・・・

 

 フェンダーを潰したからと言ってもフェンダーだけの問題ではない。

 

バンパーやヘッドライト、ボンネットやドアとの関係もある。

 

フェンダーを留めるためのブラケットに他の部品も留めるように作られている。

 

変形したブラケットを万力に挟んで修正し、

 

後は車体に取り付けてからの“現場合わせ“。

 

ボンネットやドアとのチリを合わせたいがかなり難しい。

 

 

 

 

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さっさと取り付け                                  

 

 

 

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まぁ、こんなモンでしょうか

 

 サンちゃんことS氏のKSRⅡのために用意したタイヤは

 

メーカーの都合で着荷が遅れていたが無事届いた。

 

焼け石に水”ならぬ“焼け石に長雨”だ。

 

新しいタイヤを履いたらすぐにでもその感触を確かめたいだろうと思っていたところ、

 

夏風邪でダウンしたらしい。

 

僅かな晴れ間というか、

 

一応雨が降っていないと言うだけでじっとしていられないのは『林道2号』。

 

彼なら多少の雨が降っていても雨粒の間を縫って走りそうなものだが、

 

今日は喜々として十和田湖へ。

 

さらに因縁の奥入瀬トンネル(昨年の秋、KSRⅡをブッ壊したあのトンネル)

 

を超えて七曲りまでと予定を大幅に延長して帰ってきた。

 

乗るバイクが変わってもライダーの本質は変わらない。

 

 

 

 本来なら梅雨が明けて最も気持ちよく走れる季節のはずだが、

 

もう8月に希望は持てない。

 

9月と10月に期待するしかない。

 

「暑い、暑い」と事あるごとに口にしていた7月は何だったのか。

 

残暑に期待する夏なんてどこかおかしいかもしれないが、

 

十日足らずで8月が終わる。

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タイヤの準備出来てまーす                            
 
 
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予定を早めて手を付けるか・・・

 

 鉛色の空を見上げる度に眉間に皺を寄せて過ごしているが、

 

ひとつだけ嬉しいニュースも。

 

昨秋、レストア作業を終えたにもかかわらずキャブレターのセッティングがうまく出来ず、

 

結局PE24に戻した‘75年の初期型XL125K

 

オーナーのグランパ・O氏は曇天の中を愛娘と超ショートツーリングを楽しんだとか。

 

愛娘の乗るXL125Kの後を‘58年型のC92で走ったとの事。

 

その満面の笑顔に近い将来

 

孫をサイドカーに乗せて走り出すO氏が見えたような気がしたのは自分だけではなかった。