無知と無謀の狭間で

 

憧 憬 の 轍

 

 

2017917 無知と無謀の狭間で

 

 台風がまるで日本列島をなぞる様なコースで北上し

 

各地に大きな被害をもたらしている。

 

今夜から明日にかけて北海道に抜けるようだ。

 

台風は北上するにつれ中心気圧が上がり速度が増すものと思っていたが、

 

一様ではないらしい。

 

 被害に遭われた方々には甚だ失礼ながら、

 

台風によって保たれてきた生態系もある。

 

人類だけがそれに馴染めない種なのかもしれない。

 

文明をもって抗っても結局は受け入れるしかない自然の猛威を前に、

 

やはり無力だ。
 

 

 

 

 13日、水曜日だったが電気関係パッパラパーの自分としては教えてくれる旧友、

 

スパーキー・シゲアキの都合に合わせて仕事を調整した。

 

教えてもらうのはAC/DC、直流と交流。

 

初期型XL125のヘッドライトだけ付かない原因と対処方法の模索のためだ。

 

正直に言えば「古いバイクなのでどうにもなりません」とか

 

「お手上げで~す」と言ってしまえば良かったのかもしれないが、

 

ヘッドライト以外は調子が良い。

 

ここで諦めたら、

 

誤魔化してしまったら、

 

フロントフォークのmetamorphosesのロゴが泣くべ?
 
 発電量不足と診断されたオルタネーターコイル(国産電機製)は既に廃盤で、

 

代用品として用意したCB90用のコイルとマグネットローター(NDマークの日本電装製)。

 

これまでに電装関係では何度も失敗しているので

 

勉強し直すためにも噛み砕いて説明してもらうことにした。

 

 初期型のXL125についてこれまで「XL125K」と書いたこともあったが、

 

目の前にあるのは「XL125」。

 

初期ロッドのNo.10002※※なので今後は初期型XL125と記すことにする。

 

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左:国産電機製  右:日本電装                    

 

イメージ 2
左:XL125 国産電機製 右:CB90 日本電装
 

 

 
 電力(W)=電圧(V)×電流(A)。

 

この程度の事は理解しているつもりだったが

 

“実用的な理解”ではなかったようだ。

 

足りなかったのは電流であって電圧ばかりに気をとられていた。
 
 
イメージ 3
この寸法差にも意味があるのか?                       

 

 

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配線図を見る限り内部構造も違うようだ
 
 コイルとローターを組み込替えてエンジンを始動。

 

始動性は悪くない。

 

そして懸念事項だったヘッドライトも点灯する。

 

V 25w/25wに足りるだけの発電量があると言う事だ。

 

しかし喜んだのも束の間、

 

エンジンがアクセルに付いてこない。

 

完全に点火タイミングがズレたような症状だ。
 
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サイズ的には問題無しだったが・・・                   
 
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ヘッドライトも点灯した
 
 もともと別車種用の部品を“移植”するのはどうやら簡単なことではないらしい。

 

単純にコイルの中をマグネットローターが回れば電気が起きる、

 

くらいの理解ではダメだってことか?

 

闇雲に実験的作業をしている場合ではないので、

 

もう一度アタマの中を整理してから解決策を考えることにした。