自己責任

 

 憧 憬 の 轍

 
 

 

20181216日 自己責任



前にも同じような事を書いたが今年は季節の移り変わりが早い。

早いと言うか、いきなり変わると言うか、要するに季節の猶予期間が短かったような気がする。

11月が終わる頃に例年よりも遅い初雪を観測して以来、このまま根雪になりそうな勢いで寒い日が続いたが昨日あたりから寒波は緩んでいる。
 
温泉で有名な酸ヶ湯の積雪は既に150㎝を越え、連日の天気予報やニュースで取り上げられている。

報道とは恐ろしいもので、そのために青森県の全域が“酸ヶ湯状態”と勘違いしている人もいるらしい。

酸ヶ湯の標高は890m、年間降雪量:約1,760㎝、最深積雪量:約2,370㎝。

分かりやすくいえば八甲田の山の中だ。

日本で最も気温の上がりにくい場所のひとつでもあり、もし酸ヶ湯まで到達する津波が起きたなら生き残れる人類は僅かだろう。

酸ヶ湯はそんな所にある。
 
沖縄の普天間基地辺野古をめぐる問題も、反対する人たちを映してそれが沖縄県民の総意であるように報じる姿勢は、青森県の全域が酸ヶ湯のようだと勘違いさせる報道と同じだ。

そこへ行って初めて知る事がある。

それは見た者なりの事実であり真実だ。

その土地の風土や歴史を知らずに語る事ではない。
 
 

 
 
 
慌ただしかった日々が一段落したレストアオヤジは相変わらず電気パッパラパーで、初期型XL125の発電系統にアタマを抱えている。

「プロジェクトC92-R」も遅々として進んでいない。

にもかかわらず大魔神O氏は初期型のCT105H、通称ハンターカブを・・・。

一方、『林道1号』ことT氏は「バイアルス」だと思っていた「イーハトーブ」を12v化するために、レギュレーターや12vバッテリーや電球まで買い揃えたらしい。

C92ブラザース(弟)は不動のC72やフレームだけのDaxを持ち込んで、また楽しそうな冬の始まりだ。

冬の楽しみはスキーやスノーボードだけじゃない!


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『林道1号』のT氏から届いたメールから

 
 
ところで、『林道2号』は本当にこの冬、エンジンを下し、フレームまで黒く塗る気でいるんだろうか? 

「新春安全祈願大祭」、要するに新年会の日程は年が明けた14日と決まったが、“有志一同”による勝手な忘年会が昨年同様に開催されそうだ。

一番の話題は『林道2号』かもしれない。
 
 
11月の初め頃から取り組んでいる初期型XL125の発電系統の話に戻るが、勉強すればするほど分からなくなってきた。

ホンダのサービスマニュアルの「配線の色の説明」によれば桃色の線は「全波整流用の電源線」と書かれている。

ステーターコイルが交流で発電している事は分かっているが“全波整流用の電源”の意味が分からない。

交流で起こされた電気は交流電源でしかないと思っていた。

“全波整流用の交流電源”と“半端整流用の交流電源”があるって事か? 

さらに三相交流電源とか単相交流電源とか・・・。 

シリコンレクチファイヤとセレン整流器の違いとか・・・。 

脳ミソがオーバーロードしそうだ。
 
電気関係の事をたびたび相談している友人、スパーキー・シゲアキから幾つかの助言を貰った。

「電機は間違えば点かないか動かないから分かりやすい」といつも彼は言う。

結果的には「まぁ、ヒューズも付いているし、最悪1回感電するくらいだから心配しなくていい」なんて気休めにもならないアドバイスだったが、自分なりに考えた事をやってみることにした。

この実験的作業のために初期型CB90用のステーターコイルとマグネットローターを入手した。

共に旧国産電機製で、一見して初期型XL125にもともと使われていたものとそっくりだった。


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旧国産電機製のCB125用のコイルとローター      


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OB」もしくは「03」と読める打刻がある
 
 
唯一違っていたのはステーターコイルのコイル末端がリングにアースされていない事と“全波整流用”の桃色の線がある事だった。

 

 
パッパラッパーにパッパラパーなりのやり方がある! 

この部品がブッ壊れても、感電さえも覚悟してやってみたいことがあった。

CB90用のステーターコイルのコイル末端からアース線を引いてリングまで伸ばせば同じものが作れそうな気がした。

コイルのニクロム線をほどいてみた訳ではないが外見上の違いはそれしかない。


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左が初期型XL125 用 右がCB90用           


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赤鉛筆で示したのがアース線
 
 
アース線は引いたものの、桃色の線を初期型XL125 のどこに繋ぐべきかが分からない。

2車の配線図を穴があくほど見て2種類の配線パターンを試してみた。 

結果、エンジンは簡単に始動したが点火タイミングの調整が本来のものとは同じでないようだ。

闇雲に揃えたND製のコンタクトブレーカーやポイントベースの出番はなくなったのかもしれない。

TEC製の部品に打刻された数字やアルファベットの意味も、各社のマグネットローターの打刻も、その意味は何も分かっていない。

 

 
「結果オーライ」って事かもしれないが、自分としては一番嫌な結果だ。

何をどうしたからどうなったのか、理論的では無くても自分なりに納得できる理屈が欲しい。