Turning Point



憧 憬 の 轍



20181223日 Turning Point


 
昨日は冬至1年で最も昼の短い日だった。


今日からまた夏至に向かって少しずつ、少しずつ日が長くなる。


冬真っ盛りの、そして平成最後の天皇誕生日でもある。


平成に替わる元号はまだ発表されていないが、昭和生まれの年代にとって3番目の時代がもうすぐ始まる。
 
あと4ヶ月余りで終わる平成の時代を思う時、やはり思い出すのは僅か7日間だけだった昭和64年の事だ。


さらに昭和は元年も7日間だけだった。


単なる偶然とは言え、そこに何か因縁めいたものを感じるのは昭和生まれの悲しい性かもしれない。


30年で幕を閉じようとしている平成を生きた人たちの中には、一様でないとしても心のどこかに過ぎ去ったはずの昭和を抱えたまま新しい時代を迎えようとしている人が多くいるはずだ。


昭和に生まれた者がいる限り、昭和は完全な過去には成り得ない。
 





『林道1号』ことT氏も多忙な日々が一段落したようで、バイアルスだと思っていたイーハトーブ12v化に向けた部品を携えている。


オークションで思ったよりも高額で落札してしまった(アルコールの影響?)らしいが、眼鏡の奥の細い目をさらに細めて期待感を滲ませている。 

 

 その直前まで作業場を占拠していた初期型XL125は迷い道、寄り道、そして回り道を繰り返しながら旧国産電機製のCB90用のステーターコイルとマグネットローターを使ってナントカ復活の糸口が見えて来た。

 

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12v化に必要な部品1セット                  


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まずは電球の交換
 
発電能力は12v化に十分対応出来ると既に分かっているので、電球やレギュレーター、フラッシャーリレーを交換し12vのバッテリーを繋ぐ。


ひと通りの事は分かっているつもりでもジェネレーターから伸びている配線の色などは繰り返し確認してからでなければエンジンを始動させられない。




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6v用のレギュレーターとフラッシャーリレー         


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12v用のレギュレーターとリレーに交換
 
 
イーハトーブ12v化を終えていよいよ初期型XL125の作業に戻ろうかと思ったが先日、大魔神O氏が持ち込んだ年代物のスーパー・カブの樹脂製品の修理を先に済ませる事にした。
 
 
経年劣化で割れが入ったスーパー・カブのフェンダーは少し強い力を加えれば完全に割れてしまいそうな状態。


パテ下地に使うアルミのメッシュを適当な大きさに切って、ハンダ鏝で裏側に埋め込む。


鏝で樹脂を溶かすのではなくアルミのメッシュを熱して埋め込むのが理想的だ。

 

 

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まずはアルミのメッシュで補強材を作り・・・           


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ハンダ鏝で埋め込んでいく
 
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リブ部分にも長いクラックが・・・                 


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これも裏側から補強
 
写真は無いがこのスーパー・カブについてはリアサスペンションのケースの組み換えも。


年式やモデルによってダンパーの組み方が違う事を初めて知った。
 
 
一次的に寒波が緩み12月下旬にしては暖かい週末だった。


道路に雪は無く乾いている。


とは言え気温は10℃以下だ。


特攻隊長こと『林道2号』なら散歩代わりの“チョイ乗り”に出かけそうな午後だったが、無言でチョイ乗りに出かけたのは『林道1号』ことT氏だった。


悪い病気は体感温度さえも狂わせてしまうらしい・・・。
 


なお、特攻隊長は年末に向けて“多忙極める”毎日(?)らしいが詳細は定かでない。



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エンジンを始動し灯火類の最終チェック