理屈じゃない

 

憧 憬 の 轍

 

 

 

20171018日 理屈じゃない



 山の景色として冬山が最も美しいと確信したのは

 

標高500m程度の山から街を見た時だった。

 

 夏場、500mの高さから見渡す街の風景は色とりどりの屋根の色で、

 

さながら絵の具を好き勝手に広げたパレットのようだった。

 

それが冬到来とともに白一色の景色に変わり、

 

幹線道路だけが碁盤の目のように見えた。

 

冬は寒くて辛いだけの季節ではなかった。

 

身勝手な自己主張さえも覆い尽すほど寛容で、時に残酷な季節だった。

 

 雪の中を生き残る力のある者は耐えるが無い者は絶える。

 

耐えるか絶えるか、淘汰の時間が過ぎる。

 

 

 

 

 日曜日(15日)の夕刻に届いたGB250の部品を眺めているとため息が出てしまう。

 

せめてピストンとシリンダーだけでも組付けてみたくて夕食後に夜間作業。

 

晩酌なんかしている場合じゃないって! 

 

でも理由はそれだけではない。

 

ボルト類の締め付けトルクは思いの他、抜けるものだと最近特に痛感しているからだ。

 

シリンダーもシリンダーヘッドも、

 

固定してからそれぞれ2日間トルクの抜けを管理する、

 

と考えれば今夜あたりから作業を始めないと

 

週末のエンジン再始動に間に合わないと思ったのは16日の夜だった。

 

イメージ 1

ピストン組んで・・・                                            

 

イメージ 2

シリンダーも載せて・・・

 

張力の強いピストンリングを縮めてシリンダーにピストンを入れる瞬間は

 

何度やっても緊張感が伴う。

 

手が油まみれなので写真なんか撮れる状態じゃない。

 

シリンダーを押さえるボルトをセットして規定値まで絞めこむ。

 

明日の夜、トルクの抜けを確認してから今後の予定を考えることにした。

  

そして17日(火曜日)。

 

昨夜規定トルクまで絞めこんだシリンダーのボルトを再確認すると

 

4本のうちの2本が緩んでいた。

 

一度緩めてから締め直した方がトルクの落ち着きがいいと言う話もあるので、

 

規定トルクの半分程度まで緩めてから締め直してみる。

 

 

明けて今日18日(水曜日)、トルクに変化はない。

 

シリンダーヘッドを載せる。

 

シリンダー同様に4本のボルトを規定値まで絞めこんで様子を見ることにした。

 

イメージ 3

トルクの変化が無くなるまで                                 

 

イメージ 4

シリンダーヘッドも同様に