祈り

 

憧 憬 の 轍

 

 

 

2018113日 祈り

 

 

 1月も半ばだと言うのに日付を書く時に平成29年、

 

あるいは2017年と書いてしまう。

 

1月はいつもこんな状態で始まり、

 

気がつけば2月になっているような気がする。

 

昨日から日本列島を覆っている寒気の影響で

 

沖縄でも霙が観測されたらしい。

 

空が曇っていても青く見える沖縄の海に降る霙はどんな色だったのだろう。

 

 

 

 

 今日は夕方から「新春安全祈願大祭」、作業場のいわゆる新年会。

 

午後からブッ散らかった作業場を片付けて鍋物の準備もしなければならない。

 

そんなことを考えていると朝一番に届いたのは

 

グランパ・O氏(やっぱり大魔神?)が昨年末に

 

マウスが壊れるほど強烈にポチッとやっちまったJC58

 

その風貌は「山口県からの長旅、ご苦労様でした」

 

と最敬礼しなければならないほどの存在感を纏っていた。

 

 

 今夜の主役は作業場に集まるメンバー(構成員とも言う)ではない。

 

『林道1号』のT氏のTL125バイアルスと今朝届いたJC58だ。

 

TL125にしても初期型であれば1975年製なので43年前、

 

JC58に至っては“還暦”だ。

 

還暦を迎えるライダーが同じ年齢のバイクを走らせようとしている。

 

朝から加速するのは“悪い病気”だけではない。

 

もうこれは「昭和の血」と言ってもいいのかもしれない。

 

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見事なまでに錆だらけのJC58

 

ざらしだったのではなく、長い間倉庫の奥に置かれていたとの事。

 

はたして何年放置すればこんな状態になるのだろう。

 

 

 

 編集長からいただいた年賀状にはトラックの荷台に載せられた愛車の写真と共に

 

「出動前のオイル管理は忘れずに」と書かれていた。

 

少しずつだが仲間たちは自らが跨るバイクを自らの手で維持しようとしている。

 

そして  記憶は次第にアルコールに溶けて笑い声だけが残った。