憧 憬 の 轍
2018年1月20日 向こう側
顔本。
いわゆるFacebook。
通信用に使っているコンピューターのセッティング時に
誤ってFacebookに登録してしまった。
それ以来「新しいお知らせが○件」のタイトルで届くメールが煩わしい。
開いてみれば見た事も聞いた事もない写真と名前がほとんど。
一度も返信したこともなければ今後する気もない。
「知り合いかも」なはずがない。
ましてや「友達になる」訳もない。
TwitterやLINEなど、いわゆるSNSにも似たような事を感じる。
もしかしたら皆、自分を誰かに探してほしいのか?
あるいは誰かを探しているのか?
先週末の「新春安全祈願大祭」の主役を務めた2台、
JC58とTL125バイアルスのエンジンに火を入れてみようと準備を始める。
2台ともタンクに問題を抱えたままなので“点滴”状態で。
それでもエンジンの音を聞いてみたいと思うのはバイク好きの性と言うか業と言うか・・・。
主役だった2台
気温-4℃での座談会
TL125バイアルスのタンクは「花咲かG」が
エスプレッソコーヒーのような色になるまで入れ替えて、
錆を取り作業続行中。もう一歩のところまで来ているのだが
最後の最後がなかなか頑固だ。
内部のコーティングを終えるまではガソリンを入れる訳にはいかない。
一方、JC58のタンクも内部に錆やコーティングの跡が残っていて
今後の処理を検討中。
錆びの状態からピンホールが出来ている可能性も否めない。
ほとんど塗装は残っていない
内部に赤く見えるのはコーティング
タンク内部の錆取にはこれまでも苦労してきた。
アナログだらけの作業場に今回は新兵器が登場!
スマートフォン対応のマイクロスコープだ。
コンピューターに直接つないで使うこともできる。
タンクの内部に限らずプラグホールからシリンダー内部を覗いたりすることも可能だ。
一昔前は数万円もしていたのに今では2千円でオツリが来る!
時代だなぁ~。
スコープのカメラとライト部分
解像度も悪くない
TL125バイアルスはタンクの状態から細かい錆が
キャブレターに流れ込んでいる可能性があったので、
始動前にキャブレターも分解して清掃。
その工程でエアクリーナーボックスを開けてみると
フィルターは既にアンタッチャブルな状態で、
タンクからは錆の粉が、
エアクリーナーからはフィルターの屑が
キャブレターに入り込んだら・・・と考えると他の部分も楽観視できない。
人を疑いたくはないが乗る以上、
機械の状態は把握しておく必要がある。
キャブレターには粉状の錆が
エアフィルターは朽ちて原型無し
JC58のキックレバーは車体の左側に付いている。
俗にいう「左キック」だがシフトレバーも左側。
左キックでシフトレバーが右側であれば左右が逆転した構造だろうと推測するが、
キックレバーもシフトレバーも左側なので俄然その構造に興味が尽きない。
許されるなら一度バラシてみたい・・・。
予想通り静かにアイドリングするTL125バイアルス
JC58はけっこう迫力の排気音
2台のエンジンは無事に始動した。
耳に残る鼓動、この2台が活躍していた時代に思いを馳せながら、
今夜は赤ガス(ウイスキー)を片手に。