誰のためでもなく


憧 憬 の 轍



2018325日 誰のためでもなく


 一昨日の湿った雪に冬の終わりを感じた。


3月最後の週末にふさわしい気温、これから日増しに暖かくなる。


 自分が乗るバイクを出来るだけ自分の手で維持したい。


それだけで始めた事だった。


もし故障しても、壊れても自己責任でしかない。


それが今、他人のバイクにまで手を付けている。


誤った距離感だったのかもしれない。



 


他人の所有物であっても自分がレストアしたバイクは


自分のバイクと同じだと思っている。


特にエンジンにまで手を付けてしまうとその後、


言い様のない愛着が湧く。


先週末、突然ヘッドライトが点灯しなくなった初期型XL125


本来は滑り始めたクラッチのメンテナンスのために作業場に向かっていた。


必要な部品は既に用意してある。



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クラッチプレート4枚 フリクションディスク5枚       


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まずはクランクケースをパッカーンと・・・

 

 

クラッチハウジングを外すためには


遠心式のオイルストレーナーを外さなければならない。

 

サイドカバーの形状から、こんな機会に溜まったオイルスラッジを


落す事も忘れていては片手落ちと言うもの。


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プレートとディスクの新旧                     


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量は少なかったが溜まっていたオイルスラッジ

 

 
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グリス化したオイルスラッジ                   


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溜まった“垢”を落して取り付け



 

初期型XL125は再生過程でより高圧縮型のXL125s用ピストンを組み、


さらにキャブレターもひと回り口径の広いものでセッティングした。


ミッションもスプロケットもオリジナルのままなので


最高速度は変わらないはずだが加速感は違う。


とは言っても所詮は43年前の古い125cc


だからこそ気持ちよく走らせたい。

 
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オイルを入れ忘れてないか・・・?               


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バッテリーはもう少し大容量なものが欲しい


 

 

バイクから遠ざかって久しい『樵の巨匠』から


MC10-クラブマンの部品の事で相談を受けた。


彼のバイク、


ではなく息子のバイクなのだがメンテナンスは彼の仕事だ。


昨年のMVP・編集長のクラブマンの修理の際には


多くのエンジン関係の部品がメーカー欠品になっていたので心配したが、


チョークバルブ一式はまだ純正部品が手に入った。


ちなみにワイヤーは欠品だった。


ところで『巨匠』、CB500Tはいつになったら復活するんだよ? 

 
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MC10 CLUBMAN チョークバルブ一式           

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「息子のバイク」は口実かも知れない

 

4月は‘75 CB400Fourの車検に向けて「整備強化月間」と決め、


CB400Four以外の作業はしない事にした。


車検は走るための最低限の条件だが、


それ以上に自分のバイクがどんな状態にあるのかを知っておきたい。


可動部分の状態や制動関係、


昨年から気になりだしたシリンダーのオイル滲みなど


考えれば考えるほど作業は大型連休前にズレ込みそうな予感。


作業自体を楽しめるのなら、


それもいいと思っている。

 

 なぜなら2年前、

 

 キャブレターのエアベントチューブに見つけた2㎜ほどのクラックは

 

 完全に  予想外だった。


さぁ、今回は何が見つかるのかなぁ・・・。

 
 


閑話休題 Speed


白状する。


これまでスピード違反で捕まった回数は決して人前で言えるものではない。


「しばらく捕まってねぇなぁ・・・」と思った頃に捕まるから不思議だ。


80km/h制限の道路を239km/hで走ったライダーが書類送検された。


撮影されていた動画には279km/h時のメーターも映っていたとか。


バイクはTriunph DAYTONA 675SE。

今月初めには235km/hで高速道路を走った男が逮捕された。

クルマはDodge Challenger。

事実、300km/hどころか400km/hで走るバイクもクルマも

金さえあれば手に入る。

「なぜ制限速度以上のスピードを出せないようにしないのか」と問う人もいるが、

その矛盾はアメリカで遅々として進展がない銃規制の議論に似ていると思う。