憧 憬 の 轍
2018年8月18日 1969年8月18日、そして19日
今年も甲子園が熱い。
他県の代表なのになぜこんなに応援したくなるのか不思議だが、
おそらくそれは50年前の今日、
この街を覆っていた熱気を思い出すからだ。
私立高校が全国から有望選手を集めて負けるはずの無いようなチームをつくる中、
公立高校の野球部が甲子園で善戦する事が容易でない事は想像に難くない。
まして雪国では練習量に自ずと差が出てしまうのも事実だ。
だが9回裏の最後の一球まで目が離せないのが高校野球。
1969年8月18日。
翌19日の再試合で北四国代表の松山商業高校に敗れた。
準優勝。
この街で暮らす者の、あの瞬間を記憶する者の誰もが誇りに思う準優勝だった。
大きな声で歌う校歌はまさに凱歌だ。
きっと秋田でも一緒に歌っている人達がいるに違いない。
その声を受けて、がんばれ、金足農業。
冬支度、
ではないが冬場に作業名で使う薪ストーブ用の廃材が溜まっている。
適当なところで片付けないと冬を目前に大変なことになる。
切り倒した庭木や解体したウッドデッキや
出所の分からない木材をストーブに入るサイズに細断する作業。
2~3日前から気温は上がっていないが
体を動かすと汗まみれになってしまう。
朝の早いうちから、気温の低いうちに初めて
午前中に片付けて昼食がてらにバイクで出かけようと考えていた。
ところが10時を過ぎた頃から上がりだした気温と
疲れに負けて何をすることもなくダラダラと日曜日を過ごしてしまった。
なんと特攻隊長でさえ昨夜の「町内盆踊り大会」の準備と後片付けのせいで
走りたいと言わない!
まぁ、こんな日曜日があってもいいのかもしれない。
夕刻、作業場からの帰り道、
色づき始めた街路樹のナナカマドの実が目に付いた。
数日前まで目に入らなかった光景に、
今年も秋の足音が聞こえたような気がした。
もうすぐ真っ赤になり葉の色も変わる