春眠から目覚めて


憧 憬 の 轍



201969日 春眠から目覚めて


 


先週の“バカ陽気”も今週半ばからは梅雨を予感させる天気に変わり、最高気温も20℃以下だ。


真夏日と言う言葉が頻繁に聞かれるようになったとは言えまだまだ長袖が放せない。

 

青森ではねぶたの紙貼りが最盛期らしい。誰もが短い夏に期待している。

 

 




2週間前に何度目かの解体をしたままだったCA105Hのキャブレター。


穴があくほど見ていても問題が解決するはずもない。


単純な構造のキャブレターなので不調の原因も単純な事に違いない。

 

フロートチャンバー内の油面を少し上げることが出来れば解決しそうだがフロートに調整機能は無い。


油面を“上げる”と言うよりは油面が“保たれる”ようにしなければならない。


フロートチャンバー底部のニードル端部を保持する穴の内側を、竹串に#800のサンドペーパーを巻き付けて磨いてみた。


さらにニードルの端部も角を落す程度に丸めてみた。


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竹串でシャコシャコ・・・、地味~な作業           


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少しでも滑らかにフロートが上下するように・・・

 


結果は大成功! 

フロートチャンバー底の穴径もニードル端部の形状もμ単位で変わったかもしれないが、キック1~2回でチョークも無しにエンジンは始動しアイドリングを続けている。

タコメーターが無いので正確な回転数は分からないが、音を頼りに低速でアイドリングを保てるように調整しなければ3月下旬に手に入れた「燃調キット」が無駄になる。

 

キャブレターが不調で堂々巡りをしていた最中に届いた前後のウインカーの配線もしなければならないし、テールランプも修理しなければならない。

なのにテールランプのソケットは錆だらけ、ウインカーに関しては6v用のリレーも必要だ。

それでも走らせてみたい。

まだ未登録なので当然ナンバープレートは付いていない。

 


「公道に出なけりゃいいべ」って事で作業場の敷地内をグルグルと試乗してみた。


本来はアップマフラーだが試乗車のマフラーは下に伸びている。


干渉するステップをかわすためのスペーサーは何と・・・、木製だ!


 
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試乗用仮設スペシャル                     


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特注(?)の木製スペーサー 


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配線類も仮設                          


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ガソリンタンクさえも仮設

 


木製スペーサーの正体はいわゆる「垂木」の切れ端。


アルミ合金のエンジンと鉄製のステップの間に一時的に挟むスペーサーの材料として硬度を考えたから・・・ではない。


単に身近にあったからだ。


一般的に垂木の寸法は45㎜×45㎜。


同じ断面の木材でも使う場所によって「野縁」だったり「根太」だったりする。

 

 

 

なんとか自走できることは確認できたので次はテールランプの修理。


レンズは既に手配済みなので届く前に本体に手を付ける。


反射板とソケットの錆はサンドブラストで落とし、ナンバープレートを取り付ける部分は万力にかけて出来る限り修正してみた。


反射板は錆止めも兼ねてシルバーで塗装したが、ソケットは導通が必要なので防錆スプレーで一時的な処理をした。



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錆で固着した電球を抜くのに時間がかかった       


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とりあえず錆は落して・・・


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修正を終え点灯試験 


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ヘッドライトも点灯を確認

 

 
 
 

夏が近づいて“虫が騒ぐ”のはバイク乗りの本能と言うか本性と言うか・・・。


最近、シフトペダルの感触やオイルが気になって仕方ない編集長に懸念事項だった愛車GB250 CLUBMANのタイヤが届いた。


単にタイヤを交換するだけでなく車輪を外したついでにブレーキやハブなども整備した方がいいのは言うまでもない。


前輪はブレーキダストを落すだけでなくパッドを押えているピンの状態やピストンのシールに漏れや滲みがない事も確認した。


後輪はハブ内のブッシュまで解体してまるでレストア作業のようなタイヤ交換だった。

 


それにしても古いタイヤは硬かった・・・。


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手配したタイヤは純正のサイズ                


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「うりゃぁ~、硬たい」



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“力技”は得意なんですよ                    


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ハブの中までやらなきゃ片手落ちだべ?

 

 

 

そんな編集長に触発されて(?)『林道2号』こと特攻隊長も黙っていない。


無謀なほどに華麗なコーナリングのためにはブレーキの整備は何より大事な事だ。


ブレーキフルードを交換し、整備後は即試乗。

 

 感想は「おっかねぇくらい効く!」ってフルード交換とパッドの清掃くらいでそんなに変わるものだろうか・・・。

 

 まぁ、本人が満足しているならそれに越したことはない。

 

 

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『林道2号』はブレーキフルードを交換           


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「きったねぇ~」

 

相変わらず多忙な『林道1号』ことT氏も12v化したTL125 Ihatovoクラッチが滑りかけているような気がすると気がかりな様子だった。


エンジンの調子は12v化後の方が断然安定しているらしい。

 

 

 

ところで・・・、

 

526日の津軽方面ツーリングの後、Maid in Chaina125ccSUZUKI GN125を早くもオークションに出品し、売却してしまったのは「ジャミフレンズ」でお馴染みの『悪友のKEN』。


オクサマからの苦言がどうの・・・、ライディングポジションがどうの・・・、とか言っていたが、やはり125ccでは満足出来なかったらしい。

 

 

一方、相棒の『JAZZのタカ(自称)』は一緒に走ってくれる仲間を失って意気消沈、かと思えば前回のツーリングで破断したマフラーを速攻でスペアに替え、さらにドライブチェーンも新品に替えた。


しかし“チェーンがすぐに伸びる”原因は不明のままらしい。


そしてそれを確かめる訳でもなく相変わらずマイペースだ。



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JAZZ・・・見る度に怪しさを増している            


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「ジャミフレンズ」の語源になったのは奥のJIMNY

 


『悪友のKEN』→『アタリ屋のKEN』→『商人のKEN』→『わらしべ長者KEN』。


そして『タカ』→『怪しいスーパーカブのタカ』→『不思議なカブのタカ』→『JAZZのタカ(自称)』。


次はどんなニックネームになるのか楽しみな「ジャミフレンズ」の二人だった。


なお、「ジャミフレンズ」は常に会員を募集しているが新入会員の話を聞いた事は無い。

 

 

 

夏至に向かって日増しに日が長くなっている。


9月に予定している1泊ツーリングの事を既に気にかけながら、また週末が終わった。

 

南東北にも梅雨入りが発表され、北東北の梅雨入りも近い。