憧 憬 の 轍
2022年3月21日 春なんだなぁ・・・
春分の日。
祝祭日の名前に春の一文字があるだけで暖かくなったような気がする。
実際に日差しは確実に雪を溶かし道路に水たまりが目立つようになった。
暗い世相の中、日増しに暖かくなる事や日が長くなっている事に安堵している。
3月2日に発注していたKAWASAKIの純正部品が昨夕届いた。
先日の地震の影響で高速道路も一部通行止めのため遅配が予想されたが予定通りだった。
部品は注文した内容の確認も然ることながら、シリンダーヘッドに使うワッシャーの形状が気になっていた。
部品名は「プレーンワッシャー」、いわゆる平ワッシャーだが表も裏も完全な厚手の平ワッシャーが届いた。
解体時に締め付けトルクを維持するため、あるいは緩み止めと考えていた形では無かった。もちろん用途を考えればこれで問題ないのだが・・・。
特殊な形状の古いワッシャーは保管部品として袋に入れた。
単なる平ワッシャーで済む物を複雑な形状で作っていた理由がそのうち分かるかもしれない。
そればかりでなく手に入るかもしれない。
そんな事を考えるのは単なる好奇心からだけではない。
さらにシリンダーヘッドに使うワッシャーはパーツリストによれば2種類ある事になっている。
1枚だけ外径が小さいはずだがすべて同じものが届いた。
シリンダーヘッドのボルトの指定締め付けトルクは4.5~5.0㎏f・m。4.5㎏f・mを僅かに超えたくらいで締めた。
ガスケットも新品を使っているのでトルクの抜けを修正してからでなければヘッドカバーを載せられない。
プッシュロッドも入れてみた。
4本のプッシュロッドの間隔や位置関係は微妙で専用の工具がある。
復刻版が売りに出ているが買う気になれないのは、その工具があっても簡単に納まらない事も少なくないと聞いていたからだ。
ロッカーアームを輪ゴムで留めて、4本すべてが同時に動く位置を探る事になる。
祝祭日に関係ない業種で働いているメンバーも次々に作業場に顔を出す。
様々な規制や指導の影響でカレンダー通りに働かなければならなくなっている。
それが良い事なのかどうかは別にして・・・。
『編集長』はZephyrχのブレーキの部品を持って来て今日もサンドブラスターに貼り付いていた。
♯50アルミナ、そして♯50グラスビーズ、キャリパーは塗装したように輝いている。
次の週末は3月最後の週末だ。
『特攻隊長』や『スポカブ・ブラザース(弟)』は試運転を目論み、『編集長』もブレーキのメンテナンスを終わらせるつもりらしい。
既に『大魔神・O氏』は道端の雪を尻目にスポークホイールに替えたDUCATIで走り回っている。
古くは衣料品店だった作業場=GINZA BASEは西側が正面で、ほぼ全面がガラス張りのため西日が良く入る。
天気の良い日は外の明るさから時刻を勘違いしてしまうが、慣れるまでに長い時間はかからないだろう。