海霧も夏の季語

憧 憬 の 轍

2023611日 海霧も夏の季語

 

気象庁は今日(11日)東北地方も梅雨入りしたとみられると発表した。

これまでは東北地方南部と北部に分けて発表されていたと思うが、今年は一緒だった。

これも北上する台風3号が梅雨前線を活発にしているせいかも知れない。

寒い冬とはまた別な意味で憂鬱な季節の始まりだ。

 

 

 

先週末、久々に外に出したXL250Rのシリンダーヘッドのオイル滲みを止めるために用意した純正のボルトが届いた。

6×80㎜のフランジボルトだが、これまでに何度も増締めをした結果、規定トルクが掛けられない程ネジ穴もボルトもボロボロになっていた。

ネジ穴はヘリサート加工したがボルトは新しいものを使うしかない。

 

ネジ山がボロボロ~


              

点滴状態で約30分

 

このXL250Rのエンジン、MD03Eはシリンダーヘッドカバーから数本のボルトを差し込んでカバーを留めている。

シリンダーに植えたスタッドボルトがシリンダーヘッドを貫通し、ヘッドカバーを押さえる構造の方が今回のようなオイル滲みが起き難かったと思う。

ボルトもシーリングワッシャーも新しいものに替えたのでしばらくは大丈夫だと思うが、フレームの構造上、振動の大きなエンジンを吊り下げた状態なので安心はできない。

工具を持って200㎞程走ってみるつもりだったが、空模様は芳しくなかった。

 

数日前から『樵の巨匠』のガレージが何やら賑やかなので覗いて見ると、見慣れない無骨なフレームが仕事場にあった。

コーションプレートには BMW R100 と書かれているがフレーム以外に部品は見当たらない。

 

仕事場の片隅にあったフレーム


         

BMW R100って…何をするつもり?

 

今のところフレームだけのBMW R100が近々にカタチになる事はまずあり得ないとしても、仕事場に隣接しているガレージには「とりあえずエンジン再始動まで…」の予定だったZ400FXがまだある。

キャブレターをオーバーホールし、二次コイルも新しいものに替え、アタリマエの事だが調子はどんどん良くなった。

今度は新品のコンタクトブレーカー一式まで用意していた。

 

リプレイス品はコンデンサーの付き方が違う


   

仮組してテスト

 

「仕事の合間の気分転換にバイク修理…」と『樵の巨匠』言うが、バイク修理の合間に仕事をしているとしか思えない。

Z400FXの他にハイコンプレッションタイプのピストンを組んだTL125のエンジンの組み立てや、昨年から手を付けて来たYAMAHA TY175もすっかりカタチになって塗装まで済まされている。

150ccにボアアップしたTL125のエンジンは既にフレームに載っているらしい。

 

このエンジンももうすぐ完成


          

TY175は塗装も終えた

 

天候に恵まれない週末だからと言ってだらけてはいられない。

『編集長』は修理を続けて来たCB400SFの車検の準備。

ヘッドライトの光軸と光量が気にかかるところだ。

また『チャレンジャーのタカシ』はイタリア娘ことaprilia Climber 240Rに保安部品を付けてナンバーを取得した。

燃費は10㎞/ℓだとか。

カタログデータではタンク容量は3.7ℓとなっている。

シートと言えるほどのシートもなく、シフトレバーなども競技車両のまま、予備タンクを付けるようなキャリアなんてあるはずも無い。

それでもナンバーを取得して「公道デビュー」って、やはりチャレンジャーはどこまでもチャレンジャーだった。

 

 

今年も夏至まで10日となった。

今年は5月6日だった立夏、6月21日の夏至、そして立秋は8月8日だ。

夏至の後には小暑大暑、暦の上では夏真っ盛りとなる訳だが、ヤマセ(偏東風)が冷たく湿った風を運んで来る季節でもある。

晴れた夏の夕方、海岸沿いの道を走った日のことを思い出しながら梅雨明けを待つ日が続く。