秋晴れには程遠い

憧 憬 の 轍

 

2022年9月4日 秋晴れには程遠い

 

巨大な台風11号東シナ海をゆっくりと北上している。

 

今後、進路を東寄りに変えて北上すると予想されている。

 

仮に大陸寄りに進んだとしても規模が大きいので日本海側の地域には何らかの影響が出そうだ。

 

線状降水帯の発生によって起きた土砂災害で未だに交通に影響が出たままだと言うのに。

 

 

 

 

 

先週末に「突貫工事」でメンテナンスを終えたHONDA VTR250、タイヤは前後共に新品だ。

 

『特攻隊長』は朝から「一皮剝いてくる」と言って走り出したが、30分もしないうちに電話が入った。

 

「突然冷却水が溢れ出して・・・」って、予想外のトラブルに見舞われてしまった。

 

さらに30分後、『樵の巨匠』のガレージまで何とか帰り付いて原因を探っていた。

 

冷却水のパイプとウォーターポンプの接続部にはOリングが使われているが、パイプ自体を押さえているのはスプロケットカバーだ。

 

そのカバーもチェーンカバーも付いていない。

 

 

 

Oリングは入っているけど・・・


                 

 

 

本来はこうなっている



 

 

 

ウォーターポンプの周辺から突然冷却水が吹き出したと言うが、原因は「無謀な軽量化」だった。

 

なぜか『特攻隊長』はチェーンやスプロケット廻りの部品を外したがる。

 

意図は分からないが意味も無く付いている部品は無い。

 

 

 

作業場=OHMACHI BASEでは『トーハツのレイジ』がLA5とB7のレストア中。

 

相変わらず右側だけが不調なLA5の対処法もそろそろ手詰まりだ。

 

コンデンサもコイルもポイントも左右を入れ替えてみても症状は変わらない。

 

改めてコンデンサにテスターを当ててみたが大きな差は見られなかった。

 

 

 

左側


                                

 

 

右側



 

 

電装系はもう疑うところがほとんど無い。

 

シリンダーのコンプレッションを測ってみると明らかに右側が低かった。

 

ゲージのアダプターが合わなかったために正確な測定では無かったが、およそ2㎏/㎠の差があった。

 

シリンダーヘッドやシリンダーまで外してみたいが、ガスケットやピストンリングは見つかるだろうか。

 

TOHATSU LA5は今後の方向をよく考えてからにして、もう1台のKAWASAKI B7。

 

コイツも「オモラシ君」だったがオイル点検用の小窓からジワジワと滲み出していた。

 

昨年から作業場に持ち込まれる車両はほとんどが「オモラシ君」で、エンジンの下に敷かれた新聞紙は「オシメ」とか「パンパース」と呼ばれている。

 

下の写真では分かりにくいがガラス面の周囲にあるパッキンが経年劣化で利いていないようだった。

 

耐油性のシール材を隙間に擦り込むようにして入れて滲みは止まったようだが、まだ安心はできない。

 

クランクケースカバーを外すとクラッチが現れる。

 

クランクシャフトとクラッチはチェーンで連結されていてW1のそれに似ていた。

 

こんなところにも1960年代のKAWASAKIを感じながらエンジンを始動したが、昔のKAWASAKIとは思えないほど煙が少なかった。

 

 

 

 

この小窓からオイルが滲んでいた


               

 

 

 

ン~、KAWASAKI



 

 

 

エンジン始動中 驚くほど煙が少ない


            

 

 

 

もう、足の踏み場もありませーん



 

 

二百十日や二百二十日は、古くから農家や漁師にとって厄日とされてきた。

 

現在のような気象観測や予測の出来なかった時代に、人々はその経験則からこの時期を恐れて来た。

 

今年の二百二十日は11日、次の週末だが前夜は十五夜だ。

 

 

 

 

閑話休題 冬の楽しみ

 

サトウキビ畑の中の一本道を、真っ青な海に向かう坂道を、白衣を着た男が自転車で走って行く。

 

そんな風景が見たくて以前、テレビドラマ「Dr.コトー診療所」を観ていた。

 

同名の漫画が原作だった事を知ったのは放送が終わる頃だった。

 

原作とドラマは設定や物語の細部が違っている。

 

舞台となる志木那島は架空の島だが、撮影は与那国島で行われて来た。

 

もう二度とテレビドラマで与那国島の景色を見る事は無いと思っていたが今年6月、続編が16年ぶりに劇場版として製作される事が報じられた。

 

そして公開は12月16日。

 

出演者もテレビドラマの頃と同じで物語も然ることながら、あの景色が劇場のスクリーンに映し出されるのなら・・・。

 

今年のカレンダーの最後の1枚、16日にDr.コトーと走り書きした。