この冬の過ごし方は・・・

憧 憬 の 轍

 

20221120日 この冬の過ごし方は・・・

 

11月も既に後半に差しかかり初雪を見る日が近い事を予感している。

 

気温は昼過ぎに何とか10℃を越えたが、朝方は2度台だった。

 

日常の足として使っている4輪車のタイヤやワイパーの交換をはじめ、様々な冬支度の季節だ。

 

ただ茫然と春を待つのではなく、待ち遠しい春に向けた地道な時間が既に始まっている。

 

 

 

今日こそはこの冬に総合的なメンテナンスを予定している‘75 CB400Fourのエンジンを降ろすつもりだったが昨夕、発送が遅れていた『サンちゃん』ことS氏のKAWASAKI ELIMINATOR250のために手配したタイヤが届いた。

 

後輪は純正サイズだが前輪は100/80-17、扁平率を10%下げたのは純正サイズの100/90-17よりも選択肢が大幅に広がるからだった。

 

扁平率を10%下げる事によって外周は計算上60㎜程度小さくなる。

 

それがスピードメーターに与える誤差も承知の上だ。

 

おそらく『サンちゃん』ことS氏はスピードメーターの誤差にも気が付かず、新しいタイヤ、そしてオーバーホールと同調を採り直したキャブレターで楽しく走ってくれるだろう。

 

 

 

フロントは100/90を100/80に


                

 

 

センタースタンドがあればなぁ・・・



 

 

 

作業場「OHMACHI BASE」では『若葉マークのS🔰』が今日も修行中だ。

 

欠品だったセンタースタンドを取り付け冷却水の交換。

 

ラジエーターホースを外して出て来た冷却水に言葉を失っていた。

 

見た目はきれいでも古いバイクに手を付けると言うのはこう言う事だ。

 

 

古い冷却水は「沼の匂い」がする?


             

 

 

サーモスタットも錆だらけ



 

 

エンジンをかけて、すなわちウォーターポンプを回しながら冷却水の経路の錆やゴミを排出する。

 

そんな作業を皆が楽しみながら手伝ってくれる光景は見ていて微笑ましいものがある。

 

『若葉マークのS🔰』にとってはそれこそ苦行かも知れないが・・・。

 

「自分が乗るバイクは極力自分で面倒見る」。

 

それが作業場の鉄則だ。

 

次に何をすればいいのかが分からないのは経験も知識もないのだから仕方ない事だが、自分なりに考える事がどれだけ大事な事なのかを知るためには絶好のチャンスだ。

 

 

 

後輪のブレーキパッドは皮一枚の状態だった


       

 

 

来週は前輪も



 

 

 

『樵の巨匠』はYAMAHA TY175のエンジンをフレームに載せ再生作業を順調に進めている・・・かと思ったがフレームが受けていたダメージ(変形?)のために深夜まで5回も載せ替え作業を繰り返したらしい。

 

エンジン自体は軽いとは言え、腰痛持ちには辛い作業だ。

 

さらに組み直したエンジンはキックレバーの戻りが悪く、厚手のガスケットに替えて何とか解消したとか。

 

YAMAHA製エンジンのシビアなクリアランスと言ってしまえばそれまでだが驚きは隠せない。

 

 

 

エンジン再始動までもう少し


                  

 

 

ノンシールを注文したはずが・・・



 

エンジンに再び火を入れるまでは時間の問題だろうが、予期せぬ事が待っていそうな不安と期待が『樵の巨匠』のガレージには満ちている。

 

ところで・・・、CRキャブレターとボアアップされているらしいKAWASAKI F400FXにそろそろ手を付けないと忙しい冬になりそうだが、彼のアタマの中にはTY175の事しかないらしい。

 

 

 

明後日は小雪

 

立冬と大雪の間にある二十四節気のひとつだ。

 

そして翌23日は勤労感謝の日、宮中では新嘗祭が行われる。

 

庶民としても今年収穫された食材で鍋を囲みたい季節だ。

 

その前にまずは炭を熾して秋刀魚でも焼こうかな・・・。

 

焼いた秋刀魚には大根おろしが欲しい。

 

大根おろしと言えば・・・、八幡平の松館集落の数世帯だけで栽培される辛味大根の季節だ。

 

松館集落の土壌でなければ独特の辛味が出ないのだが、このしぼり汁を薬味に食す蕎麦がまた美味い。

 

良くも悪くも年末と言う言葉に追われる前に「日帰り湯治」の方々、蕎麦を啜るのも悪く無いなぁ・・・。