憧 憬 の 轍
2023年1月14日 受け入れるために
春を思わせるような暖気は雨を降らせ、積もっていた雪を溶かした。
もちろんこのまま冬が終わるなんて思ってはいないが、雪の無い道路に少しだけ気が和む。
またすぐに凍てついてしまう事も知っているのに・・・。
「不動車の巣」となってしまった「OHMACHI BASE」では『スポカブ・ブラザース(弟)』が愛車・CB50改のエンジンの全バラに着手した。
昨年の1泊ツーリング(別名 悪夢の1泊ツーリング)の際に目的地を目前にカムシャフトのベアリングが破損して走行不能になり、『特攻隊長』の熱い救出作戦によって帰って来ることが出来た。
『特攻隊長』は午前3時起床で凍結しかけた峠を越えて迎えに来てくれた。
この仲間意識に誰もが感謝している事は言うまでもない。
『特攻隊長』が見せた男気は語り継がれる・・・かな?
目的は破損したベアリングの破片を完全に取り除く事とミッションなどが大きなダメージを受けていなかった事を確認する事だ。
幸いにもギヤ類にダメージは見当たらないがクランクケースにはベアリングのボールが、またカムチェーンガイドにはベアリングレースの破片が残っていた。
破損したベアリングの位置から考えて、大掛かりな修理が必要になっても不思議ではない。今はまだ気づかずにいるダメージが組み直す過程で見つかるかもしれないので、点検作業は急がずに時間をかけて。
本来は排気量50ccだったエンジンを90ccにすると言う事は排気量を2倍近くまで上げる事だ。
当然それなりのリスクが伴う。
もちろんその対策はなされていたはずだ。
それでも予期せぬ事は起こってしまう。
さらなる対策を考えながら作業を進めなければならない。
改造する事によってより高出力なエンジンにすることは出来るが、それは安全マージンを削る事でもある。
レース用のエンジンなら毎レースごとにオーバーホールするのだろうが、これはレース用のエンジンではない。
いつ何時もキックスターターを踏んで容易に走り出せるバイクでなければならい。
残念ながらカムシャフトのベアリングが破損した原因がオイル管理によるものなのか、単に部品の寿命だったのかを知る術は無い。
こんなトラブルに出くわす度に思うのは「メーカー純正部品」の精度や耐久性の高さだ。
何よりも気がかりなのは破損したベアリングの破片がミッションを傷つけていないかだ。
仮にもギヤに噛み込んでいたなら・・・、そんな想像さえしたくない不安を抱えながらギヤの1枚1枚を確認した。
目視の結果、幸運にもギヤ類にダメージは見当たらない。
相変わらず🔰が外れない『若葉マークのS🔰』はこの春から愛車となるSUZUKI GSF250を本来の姿、セパレートハンドル仕様に戻す作業に四苦八苦している。
フロントフォークの突き出しをマニュアル通りに戻して、車体のディメンジョンも本来のもの戻った。
次の週末でハンドル周りの作業が終わったとしても、🔰の春はまだ遠い。
寒気が弱まり過ごしやすい日が2~3日続くとその後の真冬日が辛い。
僅か5℃程度の気温の変化に敏感になるのもこの季節ならではの事。
長期予報では1月後半は再び寒気が入り込み真冬日が続くらしい。
「冬真っただ中」の2月を大寒が連れて来る。