憧 憬 の 轍
2023年2月12日 時代遅れでいいよね
トルコとシリアの国境付近で発生した大地震の映像が繰り返し流れている。
見る度に思い出すのは東日本大震災だが、建物がパンケーキクラッシュする様には2001年のアメリカ同時多発テロ事件の際に崩れ落ちたワールドトレードセンタービルを思い出してしまう。
それだけでも気が重くなると言うのにSNSを悪用した犯罪や拡散し続ける迷惑動画まで繰り返し報道されている。
西の彼方の戦争も相変わらず終わりが見えないようで目も耳も塞いでしまいたくなる。
‘75CB400FOURのクラッチカバーやジェネレーターカバーはまだ取り付けていないが、シリンダーヘッドカバーやその上のブリーザーカバーまでは組み終えた。
ほとんどの部分を耐熱塗料で仕上げたが、12年前にウレタン塗料を塗った部分の仕上げに迷っている。
もう一度塗り直すか、既存の塗装を剥いでグラスビーズでブラストするか・・・。こんな迷いも楽しみの内なのは時間的に余裕があるからだ。
そこでキャブレターに着手した。
劣化したガソリンや錆粉などはフロートチャンバー内部には見られず一安心だが、キャブレターが繊細な機械だと言う事は知っているつもりだ。
この際、リンクのシャフトなども稼動部は全て見ておきたい。
昨夜の「2月例会」が早めにお開きだった事もあって、昨夜を引きずることも無く作業場の扉を開けた。
窓を開けて揚げ物の匂いを追い出しながら、まずは後片付けから。
『スポカブ・ブラザース(弟)』はCB50改の腰下を組み終える事を目標に早い時間から出勤。
ミッションの動きを再確認しクランクケースを合わせた。
先週、ガスケットやノックピンを入れない状態で仮組していたので、ボルト類の締め付けトルクをマニュアルで確認しながらの慎重な作業だった。
クランクケースを合わせ、暫し談笑していたが昼食後はクラッチとカバーの組付け作業。
キックスターターのシャフトに付随するカラーの納まりの関係でカバーが収まりにくかったが、力任せの作業はしない。
落ち着いて原因を確かめ、それまでの作業を振り返る余裕が無ければならない。
キックスターターシャフトのカラーに気付くまで長い時間は必要なかった。
昨夜の後片付けを朝から手伝ってくれた『編集長』のCB400SFは、ドライブチェーンも付いて大方の作業に目処が付いている。
暖房の無い隣室に移動したがマフラーなどに使った仮のボルトなどを正規の物に交換した。
『スポカブ・ブラザース(弟)はクラッチカバーまでの作業を終えて本日の予定終了。
KAWASAKIが2月1日に発表したNinja ZX4Rは排気量399ccで77馬力、ラムエア時は80馬力を発生するとか。
決してエンジンの出力が大きければいいと言う話ではないが、排気量1ℓ換算で約200馬力。
日本で国内販売されるバイクの出力については自主規制が布かれている。
400ccは53馬力(1992年までは59馬力)だ。
そのためこのNinja ZX4Rは逆輸入車となるが、正規の手続きを経れば手に入るだろう。
CPUで完璧にコントロールされたインジェクションや各種のセンサーによって生み出される出力はデジタルの極致と言えるかもしれない。
おそらくライバル他社も静観してはいないだろう。
かつて繰り広げられた「馬力戦争」の予感に逸る気持ちもあるが、アナログ世代としては手に負えるものではない。
既にハイブリッドや電気自動車が一般化している事も自覚しながら、時代遅れなキャブレターの調整に思いを馳せる。
毎日見ている2週間予報からは真冬日が確実に少なくなっていても、まだまだ気の抜けない日が続く。
そしてもう少しだけ違った気持ちで2月のカレンダーを捲る頃を想い描いている。
編集長のおまけ
2月例会も楽しかったし美味しかった~
3月はランタン&ストーブ祭りで行きますか!!