憧 憬 の 轍
2023年6月18日 陽気に誘われて
西の彼方では相変わらず戦争が続いている。
ついには核兵器が配備されたとの報道もある。
いわゆる西側諸国は直接的な参戦こそしていないが兵器を供与し、一進一退の攻防を見守っている。
近い将来、この戦争が終わってからの事も考えるべきだと思うが、それに関した報道はほとんど無い。
こんなに良く晴れて暖かい週末は久しぶりな気がする。
暖かいと言うより既に暑いと言えるほどだった。
半袖のTシャツで過ごせる心地良さ、これをずっと待っていた。
先週末は悪天候のために断念したXL250Rの試運転に出かけた。
とにかく走りたくてたまらない『特攻隊長』を伴い、一路むつ市まで「昼メシツーリング」だった。
懸念事項だったヘッドカバーのボルトは新しく入れ替えた方からは滲みは見られない。
だが隣のもう1本の方から滲んでいた。
途中、休憩の度に増し締めを繰り返し帰路につく頃にはオイル滲みはほとんど止まったようだが、締め付けトルクは2本とも規定値を完全に超えている。
「昼メシツーリング」と言っても『特攻隊長』が伴走して、食後すぐに帰る話になる訳が無い。
ある意味でそれは当然のように釜臥山へ。
標高880mほどの山頂には自衛隊の第42警戒隊が誇る最新鋭レーダーJ/FPS-5、通称「ガメラレーダー」がそびえ立っている。
国際海峡である津軽海峡を臨み、日本の重要な軍事拠点なのだが、山頂からの眺めや夜景は恐山と共に観光資源でもある。
改めて「国防」の意味を考えたくなった。
明治時代、旧日本海軍の時代から軍港として使われて来た芦崎湾周辺には当時の遺構も多く残されている。
ただ遠くを目指すのではなく、そんな場所を時間に余裕を持って訪ね歩くツーリングもしたいと思った。
閑話休題 レバニラ炒め
「レバニラ炒め」か「ニラレバ炒め」か。
それは「カレーライス」と「ライスカレー」の違いを議論する以上に難しい問題だが、結論から言えばそれが美味いかどうかの方がはるかに大きな問題だ。
昭和53年(1978年)の春から1年ほど、札幌の下宿屋で暮らしていた。
日曜日は外食に頼るしかない生活が半年ほど過ぎた頃、北二十四条の「宝来食堂」の話が聞こえて来て、早速地下鉄を乗り継いで行ってみた。
地下鉄「北二十四条駅」周辺はすぐ側に北海道大学がある、いわゆる学生街だが「大衆中華 宝来」にはネクタイ姿の客も多くいた。
札幌を離れてから30余年、インターネットで検索してみたところ、今も同じ場所で営業しているとの事だった。
当時は名物の「チャン大(チャーハン大盛)」を注文する客も珍しくなかったが、今はメニューから外されている。
今時白米4合+αのチャーハンを食べきれるのはテレビで観る大食いタレントくらいかもしれない。
メニューは多彩だが多くの客は定食を注文していた。
A定食はブタ肉玉子ニラ炒め、B定食はレバーニラ炒め、C定食はブタ肉キャベツみそ炒め。
当時のメニューはほぼすべてを食べたと思うが、お気に入りは何と言ってもB定食のレバーニラ炒め。
提供される量は一般的な食堂の大盛に近い。
ちなみに「ライス大盛」と注文すれば単純に2倍の量のライスが冗談かと思うほどに盛り付けられる。
料理が少々皿からはみ出している…、なんて事を気にする人には絶対に向かない店だった。
機会があるごとにレバニラ炒めを注文して30余年、未だに宝来の「レバーニラ炒め」を超える味には巡り合えないでいる。
とは言え、所詮は30余年前の味の記憶と比べているだけだ。
要は感動的に美味いと思えるレバニラ炒めが食いたいだけなのだ。
今回はむつ市の「ラーメン大将」。
地元では名の知れた店らしい。
一般的に「レバニラ炒め」にはレバーとニラの他にモヤシやタマネギやキクラゲなどが入っている。
蒲鉾が入っている店もあった。
「ラーメン大将」のレバニラ炒めはレバーとニラのみ。
まさにレバニラ炒めだった! 『特攻隊長』は自身の流儀に従って「初めての店ではまずチャーハンから」。
味は所詮個人的な好みの問題だ。
誰が何と言おうと自分が美味しいと思えるものが一番だ。
インターネットやSNSに溢れる過剰なまでの情報は戸惑いを増長させるだけでしかない。
味に関しては自分の味覚に正直でいれば他人の評価なんてどうでもいいと思っている。
札幌の「大衆中華 宝来」はメニューにも書かれているように「札幌で2番目においしい店」を名乗っている。
では1番は? その問いに店主が「おふくろの味」と答えたと言う話もあるが、真偽のほどは定かではない。
ちなみに宝来のメニューは「レバニラ炒め」ではなく「レバーニラ炒め」だった。
編集長のおまけw
隊長から送られてきた写真も全部
うpしちゃうよ~