手探りの先に

憧 憬 の 轍

 

2023129日 手探りの先に

 

1970年代の連続企業爆破事件を起こした過激派組織のメンバーで、唯一逮捕されていなかった男が入院先の病院でその身分を明かした。

そして「最期は本名で迎えたい」と話しながらも多くを語らぬまま他界した。

偽りの日々が始まってからおよそ50年。実に半世紀が過ぎ、事件は忘れ去れようとしていたし、事件そのものを知らない世代も今では多い。

もし仮に彼が身分を明かさないまま最後の数日を過ごしたとしたなら、あるいは書置きなどが死後に見つかったとしても、結局は本人以外の誰かが都合の良い辻褄合わせを語るだけだ。

真実を語ることが出来るのは本人しかいない。

捜査関係者の無念や50年に及ぶ逃亡生活の解明などについての報道はあるが犠牲者について、さらに犯行の根源となった思想に関する報道は少ない。

またひとつ、この国のジャーナリズムに疑問が生まれた。

 

 

 

 

 

 

オークションのウォッチリストがBMWの部品でいっぱいの『樵の巨匠』のもとにはタンクやバックステップなどが届いているが、どれもそのまま使えそうな物はない。

もちろんそれは承知の上だが・・・。

 

タンクが付いたか・・・ 


                     

 

反対側はこんな状態



 

タンクの潰れた部分にはワッシャーを溶接し、スライディングハンマーで引っ張り出す予定らしい。

さらにバックステップ(TZR用?)は大幅に加工しなければ使いモノにならない。

知らない人やレストアに興味のない人にはガラクタを集めて喜んでいるおかしなオヤジにしか見えないだろう。

 

ブレーキ側は仮合わせ中


                   

 

シフト側はこれから



 

おかしなオヤジは『樵の巨匠』だけではない。

これまでも「無謀な軽量化」を繰り返して来た『特攻隊長』もVTR250のタンデムステップに手を付けだした。

最初はバックステップが欲しいと言っていたので他車種のものを流用すると思っていた。

そのためには既存のタンデムステップのステーは加工次第で有効な部品だと思っていたが・・・。

 

タンデムステップは?


                      

 

スパッとやっちまいましたね~



 

VTR250のステップはピボットのシャフトでスイングアームと共締めされている。

シャフトは抜いてみるとグリスは残っていたが錆も出ていたので、当然メンテナンスの対象だった。

さらにサスペンションの再調整なども済ませ、走り出さないのが不思議なくらいだった。

 

ピボットのシャフトは予想通り 


                 

 

サスペンションの調整中


 

 

『編集長』はZEPHYRχの腰上を組み直すために部品のカーボン除去と再塗装の準備、『スポカブ・ブラザース(弟)』もGB250の外装の塗装を一段落してクリア塗装の準備。

そして尾の週末も遅々として作業が進んでいない『若葉マークのS🔰』のBANDIT250はジェネレーターカバーにクラックが見つかった。

 

 

次の週末を迎える前に1月は終わる。

本来なら真冬日が続いている頃なのだが、道端の雪はほとんどが溶けてしまった。

今年は春が早いのかも知れない。